◇米国女子◇ダウ選手権 3日目(28日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)ティイングエリアが前…
◇米国女子◇ダウ選手権 3日目(28日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)
ティイングエリアが前に出され、232yd設定の1オン可能なパー4となった5番。古江彩佳とペアを組むアン・ナリン(韓国)の1Wショットは右に曲がり、風にも乗って飛距離が出た。カート道で大きく跳ねたボールは、奥の6番ティ近くまで転がった。
数十ヤードが残った古江の2打目も、木をかすめて落ちた場所がカート道。再び甲高い音とともに高く弾んだボールはグリーンに乗って傾斜を転がり、理想的な上り2mもないラインについた。最後はアンがきっちり決めたバーディ。古江は「奇跡ですね。あんなプレーは久しぶりというか、初めてというか…」と笑いながら驚きを隠せなかった。
結果的に、このミラクルが第3ラウンド唯一のバーディになった。1つのボールを交互に打つフォアサム方式というフォーマットの難しさ、左右に振られたピン位置…。その中で惜しくも外れるパットが少なくなかった。5m前後と狙える距離のバーディトライが続く場面はあったが、2~3mほどの好機をなかなか作れなかったとも話す。
グリーンはベント芝にポアナが混じり、ライン読みを複雑にしている。パートナーともども読みとタッチをなかなか合わせ切れなかったという。2個目のバーディが遠いままホールが進み、後半に3ボギーを喫して2オーバー「72」で終えた。
5打差9位スタートから、通算6アンダー24位に後退。首位との差は7打に開いた。最終日は第2ラウンドで「62」をマークしたフォアボール(ペアのそれぞれがプレーしてホールごとに良い方のスコアを採用)で行われる。「きのう(2日目)のプレーはナリンに頼り切っている部分もあったと思う。自分がしっかり伸ばせる勢いでいけたら」と巻き返しを誓った。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)