◇米国女子◇ダウ選手権 3日目(28日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)ペアを組むローレン・…

畑岡奈紗(左)はローレン・コフリンと支え合って16位で最終日へ

◇米国女子◇ダウ選手権 3日目(28日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)

ペアを組むローレン・コフリンがピンの左下7mほどにつけた最終18番(パー3)、畑岡奈紗のバッグを担ぐグレッグ・ジョンストン氏がグリーン上で腹ばいになった。“ボス”がライン読みで迷ったり、決め手を欲しがっている時ならではのシーンが、この日は少し多めな印象だった。

しっかりスライスするラインを打ち切った7mのバーディ締め以上に、直前の17番で決めた2mほどのバーディパットの方がうれしいかもしれない。「2、3mのパットがやっと決められて良かった」とホッとした様子で言った。

この距離をやっと決め切れた

スコアが伸ばしづらい、1つのボールを交互に打つフォアサム方式で2ボギーが先行する展開。何より内容がもどかしかった。232yd設定の1オン可能なパー4となった5番では、しっかり風を読んでフェアウェイウッドに持ち替えたティショットで池越えのグリーン手前に運んだ後、コフリンがアプローチを2m強に寄せながら畑岡が決めきれなかった。自分が1打目を曲げた後半11番(パー5)でも短いパーパットを外した。

コフリンの夫でバッグを担ぐジョン・ポンドさんも陽気な巨漢

ライン読みで慎重になっていた部分もあるが、「やっぱりミスの傾向は(ストロークが)緩むこと。緩んだ結果、フェースが右に向いて右に外す」。起きたミスを理解できても、それを未然に防ぎ、試合のプレッシャーの中で打ち切れる確率を上げていくのは簡単な作業ではない。

11番ではボギーパットを沈めたコフリンがすぐに畑岡に歩み寄り、励ますように肩を抱いた。「一人だけのゴルフじゃないですし、気持ちが切れてしまったら、相手に申し訳ない。そこはチーム戦のすごくいいところ」。パートナーの優しさに感謝しながら、必死に自分を奮い立たせて終盤に意地を見せた。

優しい32歳とのペア

何とか1アンダー「69」にまとめ、通算7アンダー16位で最終日へ。伸ばし合い必至のフォアボール(ペアのそれぞれがプレーしてホールごとに良い方のスコアを採用)で、ハマれば1日10アンダーも狙えるフォーマットだ。「お互い攻めていって、どんどんバーディを獲っていければ」とアグレッシブなラウンドで4日間を締めくくる。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)

ショットの感触は悪くない