日本バスケットボール協会は28日、臨時評議員会をオンラインで開き、9月に任期満了を迎える三屋裕子会長(66)に代わる次…
日本バスケットボール協会は28日、臨時評議員会をオンラインで開き、9月に任期満了を迎える三屋裕子会長(66)に代わる次期会長候補が、現副会長の島田慎二・Bリーグチェアマン(54)に決まったと報告した。
9月に予定される定時評議員会などを経て、正式に会長就任となる。任期は2年。2016年秋にBリーグが開幕して以降、チェアマンが初めて日本協会のトップを兼務する。
次期会長の人選は、協会の理事や評議員、外部有識者らでつくる「役員候補者選考委員会」が担っている。
この日、取材に応じた協会の渡辺信治・事務総長は、島田氏の選任を巡る議論のなかで、興行団体であるBリーグと協会との利益相反を懸念する声もあったと明かした。
具体的には、Bリーグのレギュラーシーズンと男子日本代表強化の日程調整▽Bリーグクラブが入場料収入の3%を協会に納める納付金の運用▽Bリーグのクラブ・選手が懲罰対象となる裁定――などの多岐にわたる事例を挙げた。
こうしたケースに関しては、島田氏が理事会の議決に加わらないことで、利益相反を避けられるとの認識を示した。
リスクの一方で、両組織のトップを兼ねる利点にも触れ、「オールバスケットの観点で言うと、協会やBリーグ、(女子の)Wリーグを含め、バスケットのことよく理解している島田チェアマンが、組織運営を一緒にやれるメリットがあるという議論もなされた」と説明した。
デメリット、メリットの両面があるなか、選考委員会としては「いろんなことを考えたら、今回は、島田氏がいいのではないのか」(渡辺氏)との結論に達したという。
なお、協会の規程で役員の任期は通算5期までと定められているため、現時点で役員3期目の島田氏が会長職を務めるのは、原則的に最大2期4年となる。
新潟県出身の島田氏は、大手旅行会社の勤務を経て独立。旅行関係の会社などを経営し、2012年に千葉J(現Bリーグ1部)の運営会社社長に就いた。15年にBリーグ理事になると、20年7月にチェアマン就任。最終4期目となる27年秋までの続投が内定している。(松本龍三郎)