◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 3日目(28日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)2日目の最…
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 3日目(28日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)
2日目の最終18番(パー5)、4mのバーディパットを入れてホッとした笑顔を見せた。60位のカットライン上とギリギリで予選通過を果たした菅楓華が、この日にトーナメントコースレコードタイの「64」をたたき出して通算6アンダー6位。首位とは4打差までの急浮上に、「初めてすぎて。すごい不思議な感じ」と笑った。
「(予選)2日間でバーディが少なかったので、きょうは5つ」と決めた目標は早々に達成。前半13番(パー3)で5mを決めて1つ目を獲ると、14番(パー5)は60cmにつけてバーディ、15番(パー3)は12mを流し込んで3連続を奪った。2番で1mのチャンスに付けて5つ目を達成すると、その後もウェッジショットでピンに絡めて3バーディを奪った。
「きょうは開放感があったので、思いっきりプレーができた」と、目標を大きく上回る快進撃は最近には無かった感覚が生んだもの。今季は14試合を終えて予選落ちは2度だけ、トップ10が6度と安定して成績を残してきたが、ゴルフの感覚やメンタル面は好調とは言えなかった。「開幕戦のときの良い感覚が全然分からなくて、何をやっても全然ダメ」とドライバーから調子を崩したショットに自信を持てずにいた。「どんどん気持ちも弱くなって、予選通過しても『あ、ダメだ』って。(シーズン)最初が良すぎた分、そこは最近あったと思います」と振り返った。
今週はアドレスの体重配分などを見直し、ドライバーをフィニッシュまで振り切ることを意識。この日は徐々に自信を取り戻したショットがかみ合い、好スコアにつながった。前週「ニチレイレディス」で初優勝を挙げた、同学年の入谷響の存在も刺激になっている。「うれしかったですし、同級生だけじゃなく同期も勝っているので、頑張ろうという気持ちになる」。今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」から2試合連続で優勝争いを演じて2位。優勝への期待を背負った20歳に再びチャンスが舞い込んだ。(千葉県袖ケ浦市/谷口愛純)