第107回全国高校野球選手権富山大会の組み合わせ抽選会が27日、富山県射水市のアイザック小杉文化ホールであり、参加42…

 第107回全国高校野球選手権富山大会の組み合わせ抽選会が27日、富山県射水市のアイザック小杉文化ホールであり、参加42校38チームの対戦相手が決まった。

 県高野連の亀谷卓朗会長が「夏の大会は特別です。この大会のためにみなさん、頑張ってきたと思います。チームの気持ちを一つにして試合にのぞんでほしい」と激励した。

 各チームの主将一人ひとりが壇上にのぼり、「甲子園に出て、富山の高校野球の歴史を変える」「富山勢初の全国ベスト4を目指す」「シード校を倒す」「仲間を信じて最後まで戦う」などと決意を語り、その後、本抽選のくじを引いていった。

 第1シードは今春の県大会優勝の富山第一と、準優勝の富山北部。ともに7月12日に初戦を迎え、富山第一は富山東、富山北部は福岡とそれぞれ対戦する。

 氷見―高岡第一、高岡商―高朋の強豪同士の組み合わせが決まると、会場から「お~」という声が上がった。連合チームは呉羽・富山南・富山西と、上市・雄山・中央農の2チーム。

 選手宣誓は、予備抽選で1番を引いた高岡商の橋場遼輝(はるき)主将に決まった。昨秋の県大会に続いての宣誓で、「びっくりした。秋は短いあいさつだったけど、夏は注目度が違うので、見てくれている人に感動を与えられるような内容にしたい。チームの雰囲気もいいので、1戦1戦勝ち上がって優勝したい」と話した。

 開会式は8日午後3時半から富山市民球場であり、試合は11日から。順調なら決勝は26日午前9時から同球場である。(前多健吾)

     ◇

 抽選会の司会を務めたのは高岡南高校の杉森優月(ゆづき)さん(3年)と砺波高校の嶋田知花(ちはる)さん(同)の野球部マネジャー。本番前に会場内を2人で巡り、緊張感を和らげたという。落ち着いた声でトーンをそろえ、初対面ながら連携の良さで大役を果たした。

 杉森さんは「学校名を読み上げるとき、緊張もしたけど、やってよかった。達成感でいっぱい」と笑顔を見せ、嶋田さんは「選手のみなさんと同じ場所で一体感を味わえたことが誇らしく、うれしい」と語った。

 大会に向けて2人は「選手のみなさん、がんばってくださいファイト!」とエールを送った。(ライター・法野朱美)