元ボクシング世界3階級王者の長谷川穂積が10月17日、自身のインスタグラムを更新した。長谷川は5月26日に放送された日テレ系『アナザースカイ』の中で、グローブをプレゼントしたタイの青年ボクサーがチャンピオンになったことを伝えている。長谷川は…
元ボクシング世界3階級王者の長谷川穂積が10月17日、自身のインスタグラムを更新した。長谷川は5月26日に放送された日テレ系『アナザースカイ』の中で、グローブをプレゼントしたタイの青年ボクサーがチャンピオンになったことを伝えている。
長谷川は2005年4月に14度防衛の名王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーションを判定で破り、初の世界タイトルを獲得した。このタイトルを長谷川は10度防衛。後にフェザー級、スーパーバンタム級でも王座に就き3階級制覇を成し遂げた。
番組は激闘を演じたウィラポンに感謝の言葉を伝える内容だったが、その前にタイのボクシング環境が見たいと地元のジムに長谷川は立ち寄る。そこで「経済的に母親を助けたい」とボクシングでの成功を夢見る18歳の青年に出会った。
彼のボクシングを始めた動機や、自分が最後にチャンピオンになったのと同じスーパーバンタム級の選手だったことに感じるものがあった長谷川は、「このグローブで挫けそうなときも頑張ってほしい」とマイグローブを手渡した。
このときグローブを受け取ったKittithat Ungsrivongsは7月21日、バンコクでWBCインターコンチネンタル・ユース王座に挑戦。Emanuel Nahakを5回KOで破りスーパーバンタム級王者となった。
序盤からプレッシャーをかけて前に出るKittithatは、相手が前に出てきても落ち着いてカウンターを合わせ、動きが止まればパンチをまとめる。最後は相手をコーナーに詰めて連打した。
Kittithatは自身のインスタグラムを更新して、「人生初のチャンピオンベルト。感無量で言葉にできません」と感動を綴っている。
次世代へ受け継がれたバトンにファンからは、「凄く喜んで興奮してた青年が、本当にチャンピオンになったんですね」「その時のアナザースカイ見てました!わぁ、感無量ですね」「すごく控えめそうな彼でしたよね。あのグローブ見ながら努力されたんでしょうね」「バトンが渡ったなんて凄いですね」「いつか世界のベルトも巻いて欲しいですね!」などの声が寄せられている。
ユース王座は世界中の若く才能ある選手を発掘、活躍の場を与えることで世界ランキングの停滞を防ごうというもの。若手の登竜門的なタイトルであり、WBCは「世界王座」と「インターコンチネンタル王座」の2種類を設ける。