今永の復帰はカブスにとって、これ以上ない追い風だ(C)Getty Images 頼れる左腕が見事な投球で復帰登板を飾った…

今永の復帰はカブスにとって、これ以上ない追い風だ(C)Getty Images
頼れる左腕が見事な投球で復帰登板を飾った。
カブスの今永昇太が現地時間6月26日(日本時間27日)、ブッシュ・スタジアムで行われたカージナルス戦で先発し、今季4勝目をマークした。左太ももの負傷により戦列を離れて以降、53日ぶりの公式戦マウンドとなったが、5回を投げ無失点、被安打1と好投。チームの3-0の勝利に貢献した。
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敵地4連戦での最後の試合、負傷者リスト(IL)から復帰した今永が先発を託され、その期待にしっかりと応えた。初回にマシン・ウィンに許した内野安打が唯一のヒットとなり、その後は4回にウィルソン・コントレラスへ四球を与えただけで、出したランナーはこの2人のみ。2塁を踏ませない、抜群の安定感で5回を投げ抜きゲームを作った。
同地区のライバルを相手となった4連戦、前半に2連敗を喫していたカブスが、前日に続き白星を掴み、カード対戦成績を5分で終えている。最初の2試合ではベン・ブラウン、ジェームソン・タイヨンの両先発投手がそれぞれ大量失点を喫しての敗戦だっただけに、この日披露された今永のパフォーマンスは今後に向け、チームに大きな安心感を与えたことは間違いない。
米スポーツ誌『Sports Illustrated』でも公式サイト上で今永の復帰登板のレポート記事を配信しており、その中で、「長い間待たされたが、ようやくカブスにエースが戻ってきた」と伝えている。
同メディアは日本人サウスポー不在の期間を振り返っており、「イマナガが離脱していた間もチームは勝率5割を大きく上回る成績を維持していた。しかし、シーズン序盤と比べると、この約2か月でチームの様子は明らかに変わってしまっていた」などと説明。黒星が増えてきていたチーム状況を指摘しながら、「そんな中、イマナガにとってキャリアでも重要な一戦となった先発マウンドで、彼は期待を裏切らなかった」と称えている。
加えて、「イマナガが戻ってきたこと、そしてベストの状態を取り戻していることは、苦しかった先発陣にとって大きな後押しとなる」としながら、「もしイマナガが今後もより調子を上げていくことができれば、カブスが地区首位争いで他チームと差を広げ、ナ・リーグの真の有力候補としての地位を確立する大きな要因になるだろう」と主張。背番号18へのさらなる活躍に期待を寄せた。
トレード期限までに先発投手補強に動くとも囁かれている現在のカブスにとって、やはり今永の復帰はこれ以上ない好材料に他ならない。この日みせたエースとしての存在感は、ここからのシーズン中盤以降の戦いでさらに発揮されていくことになるはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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