◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観…
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観衆1560人)
憧れていた豪快なショットを、目の前で思う存分に学んだ。「ちょうど良い高さで、風に負けない球。ああいう球が打てるようになりたい」と、入谷響はメジャー覇者のゴルフに見入った。
前週「ニチレイレディス」で初優勝を挙げ、今週は「全米女子オープン」2勝の笹生優花と同組で予選ラウンドをプレーした。「どういうゴルフをするんだろう」と楽しみにしていた2日間、一番印象に残ったのが「憧れていた」という球の高さ。「高すぎず、でも低すぎず、本当に真ん中くらい」という球筋は、風の影響を受けにくく、キャリーとランはロスしない中弾道。「見ていて安心できるような球。私は(弾道が)高すぎるので、それを低くすることはできると思う」と、突発的な強風が吹く今週は特に勉強になった。
なかなか話しかけるチャンスはなかったが、他にもラフからのショットなど参考にしたいポイントを目から吸収。湿り気を帯びて重くなった長いラフも、笹生は簡単にクラブを抜くように打つ。「アメリカだと、もっと(ラフが)長いのかな。アイアンも高くて止まるし、ラフからでもスピンコントロールを使って止めているように見えました。『こういう風にしたい』と勉強になりました」と充実の36ホールになった。
新しい武器を得るためにアンテナを張りつつ、今週はショットが振るわない中でもジワジワと上位に浮上。33位スタートから、この日は4バーディ、2ボギーの「70」で回り通算2アンダー18位につけた。
序盤はショットが右に曲がり、インスタートの10番から2ホール連続で右のラフ。ショートゲームでパーを拾ったが、12番は右の林に入れるなどしてボギーが先行した。続く13番(パー3)も3パットのボギーとしたが、このまま崩れないのが前週に初優勝を挙げた要因でもある。ショットの右へのミスは、「下手に調整したらダメになる」とスイングの振り幅を調整することで冷静に対応。「今まではすぐ落ち込んでズルズル引きずっていたけど、最近は気持ちが切り替えられている」とメンタル面の成長も発揮して、18番(パー5)から4バーディを奪って取り戻した。
「自分も、ちょっとは成長できているのかな」と自信をつけ、週末は首位との8打差を追う。初優勝からの連勝となれば、昨年4月「KKT杯バンテリンレディス」、「フジサンケイレディス」を制した竹田麗央以来5人目となるが、勝ちを意識するにはまだ早い。「あまりそこは意識せず、少しでも上位にいけるよう、できることをしていきたい」とまずは納得のいくプレーを積み重ねたい。(千葉県袖ケ浦市/谷口愛純)