◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 2日目(27日)◇西那須野CC(栃木)◇6956…
◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 2日目(27日)◇西那須野CC(栃木)◇6956yd(パー71)◇晴れ(観衆1181人)
午前6時半、5mのバーディパットはカップの右を抜けた。悪天候の影響で持ち越された前日未消化の再開ホール、第1ラウンドの前半8番(パー3)で石川遼はパー。その後もスコアを伸ばしきれず、29ホールを回った長丁場の一日もため息が多く漏れた。
グリーン右手前からウェッジで寄せた同ラウンドの14番(パー3)では、1mのパットがカップに蹴られてボギーを叩いた。「72」で1オーバーの128位と出遅れた直後の第2ラウンドも前半インで1つ落とす展開に。3mを沈めた後半2番から4バーディを決めても、巻き返しが「69」ではカットラインに及ばない。
通算1アンダーで5月の「ミズノオープン」以来、今季2回目の予選落ちが確定的。「フェアウェイからショートアイアンで打てる機会は何回もあったが、最初の27ホールでチャンスに付けられなかった。付けても良いパットを打てなかった。ボギーが出るとなかなか難しいコース。(1ラウンドで)2つ、3つは多すぎる」と要所での停滞と後退を悔やんだ。
アマチュアとしてツアーに参戦した2007年以降、日本ツアーで開幕から自身が7試合を消化して、トップ10入りがないシーズンはキャリアで初めて。長らく改造に取り組んできたスイングには「自分の中で『この型だな』というのはできたと思っている。ジュニアの頃も含めて、これだけ(毎試合)同じ感覚でボールを打てていた時期は、ゴルフ人生で記憶にないくらい」と再構築の手応えがあるだけに、成績が伴わないのがもどかしい。
バンカーショットをはじめとするリカバリー力の向上を図るため、オープンウィークはショートゲームの練習に注力して臨んだ前年優勝大会。成果を表現する機会は今後にお預けとなった。「(良い)スコアが出ない内容ではあったけれど、自分では受け止めている。スイングの面、攻め方、細かいアプローチ、バンカーと次に生かせる気づきはある」。ツアーの次戦は7月31日(木)開幕の「リシャール・ミル チャリティペアマッチ&トーナメント」(石川・能登CC)。歯車が噛み合うときをじっと待つ。(栃木県那須塩原市/桂川洋一)