日本陸上短距離界のエース、サニブラウン・ハキーム(東レ)が27日、宮崎市内で練習を公開した。 20日から宮崎県内で合宿…
日本陸上短距離界のエース、サニブラウン・ハキーム(東レ)が27日、宮崎市内で練習を公開した。
20日から宮崎県内で合宿をしており、この日が最終日。「ここに来る前よりも少しずつ(歯車が)かみ合ってきた」と手応えを口にした。
9月に東京で世界選手権が開催される大事なシーズンだが、今季のサニブラウンは心配なレースが続いている。
シーズンインとなった4月のダイヤモンドリーグ(DL)中国大会は10秒42(追い風0・2メートル)。5月のセイコーゴールデングランプリは当日に足の違和感を訴えて棄権した。6月6日の今季2戦目となったDLローマ大会は10秒31(追い風1・1メートル)で8位。同17日にフィンランドで行われた陸上の国際大会、コンチネンタルツアー・ゴールドでは予選で10秒34(追い風0・7メートル)にとどまり、決勝に進めなかった。
世界選手権男子100メートル2大会連続ファイナリストという実績を考えれば、物足りない。そのことは本人も自覚している。
この合宿ではレース中盤の加速を意識して取り組んできた。「(今は)いい感じに体と(頭の中で考えていることが)かみ合ってきた」と表情は明るかった。
日本選手権(7月4~6日、東京・国立競技場)まであと1週間。決勝進出で世界選手権の代表入りへ大きく近づく。
「世界陸上に向けての準備の大会。準決勝突破のことを考えていたら話にならない。予選からテーマを決めて臨みたい」(辻隆徳)