◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観…
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 2日目(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観衆1560人)
今週は賞金総額3億円以外にも、4ホールの各パー3に破格のホールインワン賞が用意されている。昨季まで上限800万円とされていた1ホールあたりの賞金額が、今季から1000万円にアップ。今週は9番と13番が600万円、4番と15番が1000万円に設定されたビッグボーナスは、初日から4日間を通しての達成者で均等割り。予選ラウンドで早くも2人が全額獲得へ名乗りを上げた。
1000万ホールでチャンスをつかんだのは92位から出た小野祐夢。前半15番で5UTを振ったショットが真っすぐピンに向かって行き、カップに入るところも見えた。その瞬間は「何の賞がかかっているとか、考えていなくて」と意外と冷静に同組選手とハイタッチ。隣にいた渡邉彩香に「1000万だよ!」と言われて、ようやくビックマネーに気が付いた。
1000万円が手に入ったら、3匹の飼い犬のために自宅のリフォーム計画を進める予定。「ワンちゃんと遊ぶスペースを自宅にと考えていた。去年の末から『そうしたいね』って話していて」。資金不足で止まっていた計画が、思いがけないボーナスで実行できそうだ。
ビックマネーのほかに、このホールで予選通過も引き寄せた。「流れが良くなって」と後半を1アンダーで回って「70」と伸ばし、通算1オーバーと予選通過圏内に浮上。「(チャンスを)生かせるように頑張りたいです」と、4年連続で進めていなかった週末への切符を喜んだ。
一方、9番でホールインワンを達成した仁井優花は、「狙っては、いましたね」と笑顔。「きのうからショートするクラブでは打たないようにしていた」と、7Iで打ったティショットを直接たたき込んだ。なんなら15番でもティショットがカップをかすめて「もう1回、入んないかな」と悔しそう。賞金の使い道は「お世話になっている人、一緒に回った人たちにプレゼントできたら」と周囲の人や家族のために使う予定。2日目「73」で終えてカットライン上の通算3オーバーと決勝進出は微妙な状況だが、週末に進めればボーナスを増やすチャンスはまだまだある。
大会としては過去9度ホールインワンが出ており、直近では2023年にエイミー・コガ(第2ラウンド/9番)、18年に渋野日向子(第1ラウンド/9番)が達成。残り2日間で何人がチャンスを手にするか注目だ。(千葉県袖ケ浦市/谷口愛純)