◇米国女子◇ダウ選手権 初日(26日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)ダブルス戦ではチーム戦…

山下美夢有(左から2人目)と竹田麗央は初タッグのダブルス戦を楽しみながら20位発進

◇米国女子◇ダウ選手権 初日(26日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)

ダブルス戦ではチーム戦略に個性が出る。グリーン上でペアと一緒にラインを読むか読まないかもそのひとつ。山下美夢有竹田麗央のチーム「山田」は、自分のラインだけを読む派。パー5で2打目をレイアップする際に残す距離などは事前に打ち合わせているが、グリーン周りで相談するようなシーンもない。

山下は「お互い自分のプレーに集中してやった方がいいのかなって。出だしからそういう感じの雰囲気で回って、それも良かったのかな」と説明する。普段の試合でもグリーン周りのジャッジとライン読みはキャディに頼らず基本的に自分だけで完結している竹田はかつて、「優柔不断なので、人の意見が入ると迷ったりしてしまう。それを避けるために自分の直感でやっています」と話したことがあった。情報が増えることが必ずしもプラスになるとは限らない。互いの感性を尊重するスタイルが、この2人には合っている。

いつものように淡々と自分のプレーに集中

初タッグでも随所にそれぞれが持ち味を発揮した。スタートの1番から竹田のセカンドが左のガードバンカーにこぼれたところを山下がリカバリー。あごを越える高さの出し方、キャリーの距離感ともに完ぺきな一打を見せ、竹田はボールをマークして砂をふき取る必要もないほど悠々とパーパットを沈められた。「スタートホールから“お先”くらいに寄せてもらったり、長いパーパットも決めてくださった。本当に、改めてお上手だなって思いました」と敬意を表する。

後輩からの称賛を、隣でちょっと照れくさそうに聞いていた山下が2番で竹田がたたき込んだ10mほどのバーディパットに感謝しても、竹田は「入ってなかったら、メッチャ行ってた(オーバーしてた)んで」。ニコニコしながら謙遜し、あくまで先輩を立てた。

さすがのショートゲームでパートナーを大いに助けた

手探り感もある中で首位と4打差のイーブンパー20位スタートなら及第点。それでも山下は「麗央ちゃんが本当に飛ぶので、セカンドで持つ番手も練習ラウンドと全然違う。そこで私のセカンドショットの縦距離とか方向性がちょっとブレていた」。1つのボールを交互に打つフォアサムならではの難しさをラウンド中に克服しきれなかったと悔しがる。

どこまでもストイックに技術を追究する23歳は、このタッグに確かな可能性を感じてもいた。「本当にかみ合えば、絶対にいいスコアが出ると思う」と話すと、横で竹田もうなずく。2日目のフォアボール(ペアのそれぞれがプレーしてホールごとに良い方のスコアを採用)をクリアすれば、3日目は再びフォアサム。ビッグスコアの予感が現実となりそうな期待も十分だ。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)