◇米国女子◇ダウ選手権 初日(26日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)後半15番で渋野日向子…

渋野日向子(左)と勝みなみのペアは終盤の3連続ボギーで出遅れ

◇米国女子◇ダウ選手権 初日(26日)◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287yd(パー70)

後半15番で渋野日向子勝みなみペアの流れが一変した。セカンドで3、4mほどのチャンスを作って勝のバーディトライは「結構ラインが難しくて、読みにくい感じだった」。結果的に浅かったパットが左に外れた後、1m弱を渋野が決められず3パットボギー。このホールから3連続ボギーを喫して3オーバー「73」でのフィニッシュに渋野は「あそこ(15番)で流れが若干難しい感じになってしまった。どうにか2人で力を合わせて止めたかったですけど…」と悔しがる。

ペアが1つのボールを交互に打つフォアサム方式は、渋野がティショットを担当する偶数ホールの4番(パー3)でボギーが先行した。7番(パー3)でも勝のアイアンショットがフォローの風に乗って奥にこぼれて2つ目のボギー。折り返して11番(パー5)では、2人でショットをつないで作った4mほどの好機で渋野のバーディパットがオンラインでショート。もどかしい展開を象徴する場面から、一時は流れを引き戻しかけた。

パッティングを決めきりたい

12、13番(パー3)と2連続バーディ。293ydと短いパー4の12番は渋野がティショットでドローボールをフェアウェイに運び、勝の2打目がショートした後のミドルパットを打ち切った。「(そこまで)短いのが入っていなかったので、しぶこに『長いけど、自信を持って打って』と」。パートナーの声掛けに応えるバーディから、13番は勝が納得の一打をピンに絡めて再び渋野が決めた。

同じ「H&M」コンビで挑んだ昨年は2日とも「71」とオーバーパーを打っていたフォーマット。イーブンで終盤を迎えただけにフラストレーションは募る。ミスが出た時、相棒に謝るのは雰囲気を良くすることにつながらないと分かっていても、「たぶん、どのチームよりも言ってるかな。『ごめん』しかなかった」と苦笑いで振り返る。

ラウンド後はお互いを思って自らを責めた

ラウンド後も渋野が「去年よりドライバーは振れているけど、グリーン周りでかなり足を引っ張っちゃった」と言えば、隣で何度も首を横に振った勝も「去年はパターが弱めだったから、今年は強めにオーバーしなきゃと思ったら、気持ちだけが先走っちゃって。5mくらいオーバーしたり、ミスが多かった」。仲良しの2人はお互いを思って、ひたすら自分を責めた。

33位タイまでの予選通過ラインと2打差の49位スタート。2日目のフォアボール(ペアのそれぞれがプレーしてホールごとに良い方のスコアを採用)は基本的に伸ばし合いになるため、ビッグスコアが求められる。「出遅れている分、しっかり頑張らんと。マジでリベンジしたい」と、3日目に再びフォアサムをプレーするためにも爆発を誓った。(ミシガン州ミッドランド/亀山泰宏)