桂川有人の最新14本アイアンは中古でポチッ！とした「APEX CB」シャフト目当てで…

◇欧州男子◇イタリアオープン事前(25日)◇アルジェンターリオ GC （イタリア）◇6857yd（パー71）欧州ツア…

◇欧州男子◇イタリアオープン事前(25日)◇アルジェンターリオ GC （イタリア）◇6857yd（パー71）

欧州ツアーを転戦する桂川有人。今週のイタリアから「BMWインターナショナルオープン」（ドイツ）、「ジェネシススコットランドオープン」の3連戦だ。イタリアに飛ぶ前、一時帰国していた桂川のクラブセッティングをみせてもらったので、そのうちわけを紹介したい。

ボール（タイトリスト「プロV1x」）以外は契約フリー。大半はキャロウェイのクラブが占める。ドライバーは「ELYTE」のコアモデル。シーズン序盤は「ELYTE ◆◆◆マックス」を使っていたが、先月の途中、コアに替えていた。

そのきっかけは、先に投入したミニドライバーだった。「ベルギーの試合（ソウダルオープン）が、とてもじゃないけどドライバーが打てないような狭いコースで。それでミニドライバーをお願いしたところ、打感もいいし、顔も良くて、めちゃくちゃ良くて。それと同じドライバーをリクエストしたら、コアモデルを渡され、打ったらハマりました」

3番ウッドは入れず、その下の5番＆7番ウッドはテーラーメイドの「Qi35」コアモデル。

そしてキャロウェイの「APEX UW」（2023年）は不動のレギュラーだ。

「スコットランドオープン向けに」と、タイトリストの新しいユーティリティアイアン「T250・U」を今回の遠征に持っていった。「スピン量や球の高さなど、データがすごく安定していました。まだ慣れていませんが、球が良ければ感覚も良くなってくると思います」

驚くのはアイアンセット。なんとバッグに入っている「APEX CB」は中古で買ったというのだ。確かにアイアンの写真を撮っていると、細かい傷が多くついていた。

「オーストリア（オーストリアアルペンオープン）の試合で『APEX TCB』を作ってもらって、ヘッドはすごく良かったんですが、気温がグッと下がった時にシャフトがすごくハードな感じがしちゃって、変なミスが出ていたんです。それで帰国したタイミングでシャフトを探そうと」。白羽の矢が立ったのが、「学生の時に7年ぐらい使っていた」という日本シャフトの「モーダス125」だった。TCBとCBのヘッドで、同シャフトが挿さったモデルを中古で必死に探した。

「125は少し楽に打てるイメージが残っていたんです。たまたま1セットだけCBに挿さっているやつをネットで見つけて」と、9万円の買い物も桂川にためらいはなかった。「打ってみたらめちゃくちゃ良くて。グリップは自分のと違うのが挿さっていましたが、『感覚が変わったらイヤだな』と思って替えられないでいます(笑)」。結局、そのCBのヘッドにモーダス125が挿さった中古アイアンセットで試合に臨むことになった。

パターにはプロになって初というスパイダーが入る。コリン・モリカワと同じ「ツアーV」だ。「日本でスパイダーをいろいろテストしたのですが、直進性が強い転がりが好みじゃなかったんです。でも、オランダ（KLMオープン）の試合のグリーンが難しくて、もっといい転がりがほしいなってなった時に、唯一打っていなかったツアーVを打ってみたんです」とそれが運命の出合いとなった。

「スパイダーの中で一番操作性があって、形も（長年使っていた）ロッシーに似ているから、それも良かった。ちょっとだけ飛ばなかったのを、ロフトを0.5度立ててもらった味付けがハマりました（1.5度に）」

クラブのことに関しては実に話が尽きない。次回の取材時にでも中古モデルの買い方のコツをじっくり指南してもらおう。