ドジャースは球団新記録となるPS6連勝でWS進出に王手 ドジャースは17日(日本時間18日)、敵地で行われたカブスとのリーグ優勝シリーズ第3戦に6-1で勝利し、ワールドシリーズ進出に王手を掛けた。試合後、記者会見に臨んだロバーツ監督は、6回…

ドジャースは球団新記録となるPS6連勝でWS進出に王手

 ドジャースは17日(日本時間18日)、敵地で行われたカブスとのリーグ優勝シリーズ第3戦に6-1で勝利し、ワールドシリーズ進出に王手を掛けた。試合後、記者会見に臨んだロバーツ監督は、6回1/3を6安打7奪三振1四球1失点(自責1)の快投でチームを勝利に導いたダルビッシュ有投手について「こういう試合のためにトレードで獲得したんだ」とご満悦の様子だった。

 初回こそシュワーバーに先制ソロを中堅に運ばれたが、その後は危なげない投球を披露。カットボールはツーシームで球を動かしながら、スライダーで空を斬らせる投球で、カブス打線を退けた。2回以降は連打を許さず、走者を二塁へ進めたのは4回の一度だけ。7回1死まで投げても81球という効率のいい投球でチームに勝機を与えた。

 3-1と2点リードの6回攻撃では、2死満塁と追加点の絶好機を迎えた。ロバーツ監督は、ダルビッシュの代打としてグランダーソンを送る準備をしていたが、最後の最後まで考えた結果、右腕をそのまま打席に立たせた。この時の決断を指揮官は、こう振り返った。

「2点リードがあったし、ユウは好投していたので、続投させればアウトを重ねてくれると思った。(中略)ユウに1イニング以上投げさせられると感じたし、続投させてブルペンを温存できる方がチームにとって価値があると思った」

 結果的にダルビッシュは、ポストシーズン(PS)では1977年にフィリーズのラリー・クリステンソンが押し出し四球を選んで以来、投手では初めて押し出し四球を記録する貴重な仕事を果たした。

 地区シリーズ第3戦に続く好投で、ポストシーズン2勝目を挙げた右腕。期待通りの活躍を続けるダルビッシュについて「彼は先発ローテのトップを飾れる男。(ワールドシリーズ優勝のため)10月に11勝するには一流の投手が必要だ。アリゾナ戦、そして今夜。こういう試合のためにトレードで獲得したんだ」と満足げに語った。

 今季メジャー最高勝率のドジャースは、地区シリーズから球団記録を塗り替える破竹のPS6連勝でワールドシリーズ進出に王手を掛けた。目指す舞台まで、あと1勝に迫ったが、指揮官は「今は(カブス第4戦先発)アリエッタに集中するだけ。そして明日どうやって試合に勝つか考えることに集中している」と浮き足立つことはない。

 1988年以来のワールドシリーズ優勝へ一歩近づいたドジャース。球団記録を更新するポストシーズン7連勝で、一気に勝負を決めたい。(Full-Count編集部)