【画像】教師、倉庫管理者、配送ドライバーらが夢の舞台へ今大会から出場クラブが「32」に拡大されたFIFAクラブワールドカ…
今大会から出場クラブが「32」に拡大されたFIFAクラブワールドカップ。唯一の“アマチュアクラブ”として注目を集めたニュージーランドのオークランド・シティが、価値ある勝ち点1を掴み取った。
オセアニア王者として参戦したオークランド・Cは、グループステージ初戦でバイエルン(ドイツ)に0-10、第2戦でベンフィカ(ポルトガル)に0-6と大敗し、早々に敗退が決定。25日に行われた第3戦が、今大会のラストマッチとなった。
対戦相手は、南米アルゼンチンの名門クラブ・ボカ・ジュニアーズ。前半26分にオウンゴールで先制を許す苦しい展開となったが、後半7分にDFクリスチャン・グレイがヘディングで同点弾を叩き込み、試合は1-1のドロー。ついに今大会初となる勝ち点を手にした。
劣勢を跳ね返してゴールを決めたグレイは、この試合の「マン・オブ・ザ・マッチ」にも選出された。オークランド・Cの選手たちは日頃、コーチや配達ドライバー、倉庫管理などの職業で生計を立てており、グレイも例外ではなく、普段は体育教師として学校で教鞭を執っている。
「少しは報われたと思う。リスペクトを取り戻せたんじゃないかな、そう願っている。クラブにとっては間違いなく大きなことだよ。俺たちはボランティアに頼っていて、お金もあまりないから、みんなが喜んでくれてるのが何より嬉しいんだ。クラブにはそれだけの価値があると思う」
試合後、スポーツ配信大手のDAZNもこの快挙を称賛。公式インスタグラム(@daznfootball)では「歴史に刻まれる一撃。クリスチャン・グレイがやってのけた」と綴り、感動の瞬間を数枚の写真とともに紹介した。
