F1オーナー会社のリバティメディアがモータースポーツ界に覇権を広げている(C)Getty Images F1のオーナー会…

F1オーナー会社のリバティメディアがモータースポーツ界に覇権を広げている(C)Getty Images
F1のオーナー会社でもある米メディア大手・リバティメディアが6月23日、バイクレースのロードレース世界選手権・モトGPやスーパーバイク世界選手権を統括・運営するスペインのドルナスポーツを買収することについて欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会から承認された。これで四輪と二輪の世界最高峰カテゴリーを傘下に収めることになる。2024年4月にリバティメディアがドルナスポーツの株式の86%を取得する手続きを済ませたことを発表していた。
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ドルナスポーツのカルメロ・エスペレータCEOは「欧州委員会の承認を得られたことを歓迎する。モトGPの将来がさらに明るくなることを示す節目になった」などとコメントした。
2006年には投資会社のCVCキャピタルパートナーズがF1買収を仕掛けた際に独占禁止法に触れる恐れがあると欧州委員会から勧告され、既に取得していたドルナスポーツの持ち株を手放した経緯があった。だが、今回の事案については欧州委委員会が両カテゴリーの関わるスポーツイベントの放映権市場を巡って直接的な関わりはないと判断し、「無条件」での承認に至った。
今季のF1は全24戦に対し、モトGPは全22戦。うち日程が重なっているのは9戦だが、そのうち同じ時差の地域で開催されるのは4戦。F1とモトGPメインのモトGPクラスの決勝がかぶらないような日程になっている。
その一方で来年については米オープンホイールレースの最高峰でもあるインディ500とF1カナダGPが同じ時間帯に実施される。さらに仏ルマン24時間レースとF1のバルセロナ―カタルーニャGP(スペイン)が重複日程での開催となる。今季まではF1モナコGPとインディ500、F1カナダGPとルマン24時間の日程がともに重なっていたが、欧州と米大陸で時差に大きな開きがあることから決勝のゴールの時間帯はほぼかぶらなかった。F1モナコGP、インディ500、ルマン24時間は世界3大レースに数えられ、これまで“暗黙”の共存関係が保たれてきたが、ここに来て不協和音も生じ始めている。
リバティメディアは2024年6月にグループ企業のリバティグループを通じて電動車のフォーミュラE世界選手権の運営会社の株式65%を取得することが発表された。モータースポーツ界の覇権が拡大の一途をたどっている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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