◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 事前(25日)◇西那須野CC(栃木)◇6956yd…

石川遼は大会2連覇を目指してティオフする

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 事前(25日)◇西那須野CC(栃木)◇6956yd(パー71)

昨年のシーズン初勝利となった本大会で、石川遼ピンマイクを装着してプレーした。予選ラウンド2日間の各後半9ホールで、佐藤賢和キャディとの会話をインターネット中継を通じてお茶の間にお届け。大会実行委員長として自らの発案で主催大会を盛り上げた。

委員長のバトンを阿久津未来也に託したことしは「選手会(全体)で盛り上げていきたい」と話し、マイクなしでティオフする。「去年は(施策を)広めていけるかどうか、持続可能かどうか知りたかった。ただ、なかなか厳しそうだというのが正直なところ」と、振り返ってみれば、いち選手として普段通りプレーに集中できたとは言い難い。結果的に勝ったとはいえ、「自分から率先して付けるのは競技では難しいかもしれない」と学びもあった。

季節は梅雨

石川の“反省”に反して、昨年シーズン後半戦には「Sansan KBCオーガスタ」「パナソニックオープン」「ACNチャンピオンシップ」で同様の試みが導入され、テレビ放送で活用した大会もあった。試合中の選手のリアルな声は、観る人にとってはやはり興味深いもの。「ひとつのコンテンツとして魅力があるのは変わらない。これまでのもの(慣習などの壁)をぶち破れた部分はある」と確信できたところでもある。

ファンの需要を把握できたからこそ、今後はそれに応える方法をブラッシュアップさせたい。「(中継)カメラクルーと仲良くなって、音声スタッフの方が選手に近づける環境なんかがゴルフ界で整ってくれれば、よりアリかなと思う。選手の心の負担も(マイク装着時とは)違う。音声も、例えば(視聴者)全員が聞こえるのではなく、一部の人に聞こえるようにするとか。ファンクラブでステータスによって(上位ランクが)聞けるとか…」と、さらなる優良企画に昇華させたい考えだ。

求められるファンサービスはピンマイクに留まらないはず。「違った視点から、盛り上がってもらう余地はまだまだあるなとは感じる」。従来とは別角度からツアー再興の道を探っていく。(栃木県那須塩原市/桂川洋一)