小林は20日の西武戦で今季初スタメンマスク、勝ち越しタイムリーと打撃でも存在感を示した(C)KentaHARADA/Co…

小林は20日の西武戦で今季初スタメンマスク、勝ち越しタイムリーと打撃でも存在感を示した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は交流戦の最終戦、24日のロッテ戦(ZOZOマリン)に4-6の逆転負け。

 坂本勇人の今季初アーチ含め猛打賞と明るい材料もありながら、交流戦全18試合は6勝11敗1分けで11位に沈んだ。

【巨人を悩ます捕手事情】小林誠司の台頭で4人体制へ…一体このままで大丈夫なのか?巨人捕手事情について語ります【プロ野球】

 歴代球団ワーストタイの6勝、日替わり打線でもなかなかパ・リーグ球団には歯が立たなかった。首位、阪神と4・5ゲーム差で再開するリーグ戦に向けては、扇の要をめぐっての起用も注目となりそうだ。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は23日に自身のYouTubeチャンネルに「【巨人を悩ます捕手事情】小林誠司の台頭で4人体勢へ…一体このままで大丈夫なのか?巨人捕手事情について語ります【プロ野球】」と題した動画を更新。巨人の現状の捕手起用について考察を加えている。
  
 今後リーグ戦再開後の捕手起用に関して高木氏は「投手との相性だろうな」としながら、20日の西武戦で今季初スタメンマスクをかぶり、先発の赤星優志を好リード、勝ち越しタイムリーと攻守で奮闘した小林誠司に関して、「小林を見ていると百戦錬磨だよな そりゃあ、キャッチャーとしての能力は高い」と評価。

 同試合ではお立ち台に立った赤星もずっと小林と組みたいと思っていたという発言もあり、高木氏も「小林に受けてほしいというのは気持ちはわかる」と理解を示した。同選手の強みには「彼が受けていると悲壮感がない」と表現。どんなに不調でもどんと構えてくれる頼りがいをメリットに掲げ、「俺がピッチャーだったら小林に受けてほしいもの」とした。

 昨年はスガコババッテリーが復活。菅野智之の最多勝を巧みなリードで後押し、若手投手陣も励ましながら、大城卓三、岸田行倫の3捕手併用でリーグ制覇にたどり着いた。

 一方で高木氏は捕手陣でFA移籍の甲斐拓也にも目を向けた。

 最近では先発マスクを譲る機会も増えた。そんな背番号10の現状について「甲斐もいっぱいいっぱいになるよ そりゃあFAで来て 初めて(投手と)コンビ組むといって 気遣いとかもあるし」と当然、新天地での疲労蓄積、苦労している部分はあるとした。

 その上で捕手起用に関しては「だから回したほうがいいと思う」と当面は、併用にしたほうがいいと進言する場面もあった。

 今季は初の満塁弾をマーク、強肩でも知られる岸田、一発もある大城、目配りの効く小林などそれぞれの強みもあることで、甲斐も学びながらシーズンを進んでいく道がいいのではないかと指摘。

 特に現状は投手陣が苦しんでいる。開幕投手を務めた戸郷翔征と甲斐も段々とバッテリーを組む機会が減っていったことで「まずは戸郷と、あまり組めてないというのは(甲斐の立場からすれば)心苦しい」「そのチームのエースとエースキャッチャーが組めないというのはおかしな話だよ」とコメント。現在は不振で2度目のファーム調整が決まったエースをめぐっても、チームの捕手起用の難しさが現れているとした。
 
 さらに今後、再びリーグ戦が再開することで、この中の誰かが登録抹消になる可能性もあるという見方を示した高木氏。

 果たして27日からのDeNA3連戦(東京ドーム)のバッテリーはどう変化していくのか。今後も大事な扇の要をめぐって、阿部監督の起用法含め、注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【動画】今季初スタメンマスクの小林は勝ち越しタイムリー含め、攻守にわたってチームを盛り立てた

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