フェルスタッペン仕様のRB21というマシンがパートナーの足かせになっているのは確かだが…(C)Getty Images …

フェルスタッペン仕様のRB21というマシンがパートナーの足かせになっているのは確かだが…(C)Getty Images
F1レッドブルは今季、開幕から10戦を終え2勝と、ここ5年間で最も少ない勝利数でシーズンの折り返しを迎えようとしている。昨季後半からの不振が現在も続くチームは、連日、海外メディアにおいて批判にさらされている。その内容ではやはり、チーム体制に加え、今季入れ替えが行われながら結果を残せていない、セカンドドライバーへ向けられる声が少なくない。
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フランスモータースポーツサイト『Auto Moto』が現地時間6月23日(日本時間24日)、レッドブルの特集記事を配信。「フェルスタッペン、味方なきチャンピオンの戦い」と銘打たれており、今季のレッドブルがエースのマックス・フェルスタッペンによる”孤軍奮闘“の状態が続いていると説く内容となっている。
同メディアは、レッドブルが現在、マクラーレン、メルセデス、フェラーリに次ぐランキング4位であると指摘し、「エイドリアン・ニューウェイの離脱以降もマシンの速さこそ残っているものの、かつてほどの圧倒的な性能は感じられず、なによりも4度の世界王者を支える体制の脆弱さが問題視されている。なぜなら、フェルスタッペンの後ろに誰も続いていないからだ」と論じている。
その上で、リアム・ローソンと交代でチーム加入するも、上位争いに加われずにいる角田裕毅についても言及。「毎年タイトルを争うチームにとって、ツノダのパフォーマンスは十分とは言えない。フェルスタッペンが1人でノリスやピアストリのマクラーレン勢と戦っている一方で、チームは最低でも1人がトップ5に食い込めないという状況が続いている」などと苦言を並べた。
さらに、同じく開幕から不振と評されているフェラーリとここまでの内容を比較し、「新加入のルイス・ハミルトンがまだ手応えを掴めずにいるとはいえ、チームとしての一体感や安定感ではレッドブルを上回っている印象だ」と指摘。
同メディアは現在のチーム体制を厳しく非難し、「2025年のレッドブルは、もはやかつてのように無敵ではない。マックス・フェルスタッペンは依然としてコース上で輝きを放っているが、チームはその周囲の支えを欠いている」と訴えながら、「フェルスタッペンが孤独に戦うことを強いられており、その代償としてチームはコンストラクターズランキングで後退している」などと見解を示している。
やはり求められるのは、常に2台それぞれが上位で走るパフォーマンスだ。ホームレースとなる次戦、オーストリアGPでそのようなシーンを目にすることができるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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