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6月23日(現地時間22日、日付は以下同)に『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が“合意”と報じたトレードで、フェニックス・サンズはケビン・デュラントを放出し、ヒューストン・ロケッツからジェイレン・グリーンとディロン・ブルックス、さらに2025年のドラフト1巡目指名権(全体10位)、ドラフト2巡目指名権5本を獲得した。
今シーズンにウェスタン・カンファレンス11位の36勝46敗へ沈み、5シーズンぶりにプレーオフ進出を逃したサンズは、マイク・ブーデンホルザーHC(ヘッドコーチ)を解任し、新たにジョーダン・オットHCを迎えて仕切り直しを図っている。
在籍約3シーズンでデュラントが退団したとはいえ、その見返りに23歳のグリーン、29歳のブルックス、そして複数のドラフト指名権を加えた。両選手はナチュラルポジションがシューティングガード(SG)なのだが、サンズのロスターにはデビン・ブッカー、ブラッドリー・ビール、グレイソン・アレンもおり、SG過多になっているというのが現状。
もっとも、サンズの地元メディア『Arizona Sports 98.7 FM』のジョン・ギャンバドーロ氏は、サンズが今回獲得したグリーンをさらにトレードするのではなく、バックコートでブッカーと並んでプレーさせる見込みと報じている。
今夏サンズはタイアス・ジョーンズ、モンテ・モリス、メイソン・プラムリーらが制限なしFA(フリーエージェント)になるとはいえ、チーム生え抜きのブッカーと新加入のグリーンを中心としたチームを形成していくことが予想されている。
ブッカーは在籍10年目の今シーズンに平均25.6得点4.1リバウンド7.1アシスト、キャリア4年目のグリーンは今シーズンに平均21.0得点4.6リバウンド3.4アシストを残した。
今シーズンに先発バックコート陣がそろって平均20.0得点以上を残したのはロサンゼルス・レイカーズのルカ・ドンチッチとオースティン・リーブス、クリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルとダリアス・ガーランドのみで、サンズの新生ガード陣が3組目のデュオとなる。
サンズとロケッツ間の大型トレードが正式に成立するのはFA契約解禁日の7月7日以降のため、ここからサンズがさらに動く可能性こそ残っているものの、少なくとも今シーズンのスタッツ上は、ブッカーとグリーンは強力なガード陣になる可能性があるのではないだろうか。
【動画】プレーオフ2戦目で38得点の大暴れを見せたグリーン!