リーグ4位となった巨人が上昇気流をつかむためにどんな手を使ってくるか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnex…

リーグ4位となった巨人が上昇気流をつかむためにどんな手を使ってくるか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 交流戦はソフトバンクが6年ぶり9度目の優勝を飾った。
 
 18試合を12勝5敗1分け。22日の阪神戦(甲子園)に3-1と勝利。主力に不振や故障離脱の選手を多く抱えながら、交流戦打率・397と首位打者が確実となっている柳町達などの活躍も光り、層の厚さを見せつけた。圧巻のV、リーグ戦再開後の戦いに向けても弾みをつけた。

【徹底考察】『この球団がトレードに動く』支配下枠残りわずか…トレードか育成選手か外国人か…各球団はどう活用する?高木豊の見解は…

 また先には中日が西武から金銭トレードで内野手、佐藤龍世を獲得と移籍戦線も活発化してきた。これまで開幕後、球界では4つのトレードが成立している中、第5弾トレードは出てくるか。球界内からも考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は21日に自身のYouTubeチャンネルに「【徹底考察】『この球団がトレードに動く』支配下残りわずか…トレードか育成選手か外国人か…各球団はどう活用する?高木豊の見解は…」と題した動画を更新。各球団の補強をめぐる動きに独自の考察を明かしている。

 主砲の岡本和真を欠く中、厳しい戦いが続く巨人においては支配下が現在66と「余裕がある やっぱり中継ぎは欲しいだろうなと思う」と指摘。

 昨年4季ぶりのリーグ制覇となったチームでは中継ぎ陣において、カイル・ケラー、アルベルト・バルドナード、高梨雄平、船迫大雅、西舘勇陽の5投手が20ホールド以上を記録。シーズンで「20H」以上をマークした投手が5人出るのは、史上初と大きく注目を集めた。

 しかし今季はケラー、高梨も不振で抹消中、西舘は先発転向となったことで駒不足は否めない。
 
 高木氏も巨人の救援事情には「いると思うんだけど、なかなか額面通りの働きができないとか、そういうことにもなっているし」と補強に乗り出す可能性もあるとした。

 ほかにも巨人ではロマン砲の存在にも目を留めた。

 高木氏は続けて「ティマは面白いかもな ああいうほうが期待感がある」とコメント。

 ドミニカ共和国出身、育成入団したフリアン・ティマも今季で5年目を迎える。

 阿部チルドレンの1人として知られ、右の大砲候補として「当たったら飛ぶ」豪快な打撃が期待されている。

 高木氏も「リチャードに期待するんだったら、ティマに期待してもいいかな」とコメント。ティマは今季ここまでファームで5本塁打をマーク、昨季もイースタン115試合に出場し、リーグ2位の15本塁打を記録している。

 先の大型交換トレードで秋広優人、大江竜聖との1対2の交換トレードでソフトバンクから加入した砂川リチャードは、合流後2本塁打を放つもその後、低迷、サインミス、打率.095で抹消、再調整中となっている。

 現在ファームでは再び本塁打も飛び出し、先を見据えるが、現在のチームはまだまだ打力が必要とあって、ロマン砲の支配下登録も視野に入ってくるのではと独自の予想を行った。

 ほかにも動画内では他球団の補強状況に関して語っている。

 今後は少しの休養をはさんで27日からリーグ戦が再開する。球宴が終われば、あっという間に勝負の夏場の戦いに突入するとあって、各球団、この時期の戦力再整備が重要とされる。今後も移籍戦線の行方が注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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