北欧フィンランド生まれのスポーツ「モルック」の愛好家団体の設立総会が22日、三重県伊賀市奥馬野の布引地区市民センターで…
北欧フィンランド生まれのスポーツ「モルック」の愛好家団体の設立総会が22日、三重県伊賀市奥馬野の布引地区市民センターであった。愛好家団体の結成は同市では初めてといい、居住地に関係なくメンバーを募るという。
モルックは数人のチームによる対戦型スポーツ。数メートル先に立てられた12本の棒「スキットル」を狙って、「モルック」と呼ばれる円柱状の木の棒を下手(したて)で投げる。棒には1~12の数字が記され、倒れた棒の数字や本数に応じて得点が入り、ちょうど50点になると勝ち。国内の競技人口は増えつつあり、昨年にはアジア初の世界大会が北海道函館市で開かれた。
地区は森林資源が豊富。風土をいかしたレクリエーションができないか考えていた同市中馬野の会社員、中森旭(あきら)さん(59)が一般社団法人日本モルック協会の公認指導員の資格を取り、数年前から地区で体験会や大会を開いてきた。
設立総会では、団体名を「布引モルック愛好会すまいる」とし、センターで定期的に練習をしたり、8月に第2回大会を開いたりすることを決めた。会長に就任した中森さんは「モルックは子どもから大人まで競技でき、絆づくりの場にもなる」と話した。県内には津市や鈴鹿市、志摩市などに愛好家団体があるという。(小西孝司)