投打二刀流で異彩を放った大谷。(C)Getty Images 大谷翔平(ドジャース)が、二刀流戦士の真価を発揮した。 現…

投打二刀流で異彩を放った大谷。(C)Getty Images

 大谷翔平(ドジャース)が、二刀流戦士の真価を発揮した。

 現地時間6月22日、大谷は本拠地でのナショナルズ戦に先発登板。今季2度目の登板となったマウンドで初回を無安打、無失点、2奪三振と圧倒。18球中12球がストライクという効率の良さを見せながら、最速は98.8マイル(約159.0キロ)をマーク。リハビリの最中にあるため、わずか1イニングで降板。それでも球場に集った目の肥えたドジャース・ファンからは万雷の拍手が送られた。

【動画】二刀流で大暴れだ! 大谷翔平がダメ押した26号2ランシーン

 この日の大谷は「打者」としても圧巻だった。7回に無死満塁で試合を決める走者一掃3点適時三塁打を放てば、一死一塁で打席に立った8回にはダメ押しとなる26号2ランもマーク。4打数2安打(1本塁打)で、登板試合では自己最多となる5打点を叩き出した。

 文字通りの偉才ぶりを発揮した大谷。ドジャースではこれまで見られていなかった“二刀流”としてのハツラツとした姿を存分に知らしめる背番号17の躍動は、チームメイトたちをも刺激する。

 このナショナルズ戦の最中に、試合中継を担っている米カリフォルニア州のスポーツ専門局『Sports Net LA』のミニインタビューに応じたクレイトン・カーショウは、大谷が663日ぶりに投手復帰を果たした現地時間6月16日にパドレス戦について「アメージングだった」と回想。その上で“二刀流”という異能を称えた。

「(開幕シリーズを行った)日本でもそうだったけど、固唾を呑んでいるから(観客は)静かだったんだ。1回はとても静かだった。みんなカメラを構えていた。壮観だったよ。彼のマウンド姿にそのうち慣れていくと思うけど、(ライブBPを入れて)最初の数回はかなり印象に残った。彼は長いこと球界最高の打者をやっているのに、今は球界最高の投手かもしれないんだ。毎日(大谷の活躍を見られるのは)アメージングだね」

 自身もMLBで215勝を挙げてきたカーショウ。そんな投手実績を持つからこそ、打者としてほぼ全試合をプレーしながら、先発マウンドに立つ大谷の存在は異端に映る。37歳は、こうジョークをこぼしている。

「彼は色々なことをしないといけないのにね。彼は色々と準備をする必要があるからね。間違いなく、彼を見て羨ましいとは思わない(笑)」

 百戦錬磨の大投手に「羨ましくない」とまで言わせる大谷。やはりその挑戦は稀有である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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