◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(22日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇…
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(22日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
ティイングエリアが前に出されて235yd設定の1オンチャレンジとなった15番パー4、畑岡奈紗がうっ憤を晴らすかのようにイーグルを決めた。1Wショットで打ち上げのグリーンにしっかりと乗せ、7mを流し込んだ。「すごく良かった」と笑顔の一撃も、通算10オーバー36位フィニッシュの悔しさが勝つ。
基本的にアゲンストの風が吹く1番(パー5)が3日目のホール別難度1位になるなど、4つのうち獲りやすいパー5は9番くらいというフィールズランチ イースト。とはいえ、4日間合計16ホールでバーディなしの4ボギーがもどかしくないはずはない。
大目標であるメジャーの第3戦を終え、残るは3週後の「アムンディ エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC)、8月「AIG女子オープン(全英女子)」(ウェールズ・ロイヤルポースコール)と欧州開催の2試合。4月の「シェブロン選手権」は52位、3週前の「全米女子オープン」も初日7位から予選落ちと上位争いに絡めなかった中で気付きもあるという。
「ここまで3つとも違う感じのタイプのコースで、なかなかそれに順応できなかった。結構風が強かったことは共通していて、そういう中で自分のしたいことができなかった」。技術面も含めて師事する高田洋平氏から指摘を受けたのは、ショットを打つ前にイメージを作って行う素振りと実際のスイングの違いだ。
例えばアゲンストの風に対し、それを計算して大きめのクラブを持って素振りをしているのに、実際にボールを打つ時には余分な力が加わってズレが出てしまってミスにつながっている。やはりコースのタイプは大きく変わってくるものの、全英女子に代表されるように風との闘いはメジャーで避けて通れない部分。「練習して、自分で感覚をつかんでいくしかない。言われていることは(頭で)分かっているので、試合でそれを思い切ってやるしかない」と自らに言い聞かせる。
ローレン・コフリンとのペアで出場する次週「ダウ選手権」(ミシガン州ミッドランドCC)を挟んでエビアンへ。最終日最終組を回って3位に入った2023年大会が自身最後のメジャートップ10入りとなっている。課題と向き合い、再びフランスでしびれる週末の戦いに加わりたい。(テキサス州フリスコ/亀山泰宏)