長期的な離脱が避けられない情勢となった佐々木。その状況に批判の声も強まっている。(C)Getty Images 日本球界…

長期的な離脱が避けられない情勢となった佐々木。その状況に批判の声も強まっている。(C)Getty Images
日本球界が生んだ“怪物”の未来を占う決断が下された。現地時間6月20日、ドジャースは、佐々木朗希を60日間の負傷者リスト(IL)に移行させると発表した。
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必然の“IL入り期間の延長”ではある。今季ここまで8先発でわずか1勝(1敗)の佐々木は、防御率4.72、WHIP1.49と安定感に欠けたパフォーマンスに終始。5月9日のダイヤモンドバックス戦を4回途中5失点という内容で降板すると、同月13日に右肩インピンジメント症候群であると判明。IL入りを余儀なくされていた。
6月に入ってノースロー調整に逆戻りとなっていた佐々木。同月20日からは2日連続でキャッチボールを行ったが、いまだブルペンでの投球はゼロ。回復に向けた明確な目途は見えていない。
ゆえにIL期間の延長による“停滞”は、佐々木にとってマイナスのように捉えられもするが、決してそうではない。今回の60日間への延長について「あくまで編成の手続き上の措置であり、ササキのリハビリに支障をきたすものではない」と断言するMLB公式サイトのサラ・ウェクスラー記者は「今回の措置は後退ではない。シーズン中にふたたび投げるかは不透明だが、リハビリは進んでいる」と伝えている。
実際、ドジャース側は佐々木を短期間で仕上げることに重きを置いていない。厳しい現実を突きつけられた現状をふまえたマーク・プライアー投手コーチは、米誌『Sports Illustrated』のインタビューで「今は彼が自信を持ってボールを投げられる状態を作らなければならない」と力説。そして、「必ずしも本格的に投げる練習は必要がない」とまで論じている。
さらに遡れば、プライヤー投手コーチは、右肩の故障が判明する以前から佐々木を基礎から見直す意向を明らかにしていた。
「普通はこういったものはマイナーリーグのような環境で行うことで、成長に伴う困難を少しでも軽減できるものなんだ。我々はすでに成長に伴う困難を経験しているのは分かっているが、自ら進んで彼に拍車はかけたくない。今年は、我々全員にとって、いつものように学びの年になる」
投球を基礎から作り直す行為は、NPBで5年のキャリアを重ね、自信を深めてきた佐々木にとって、やりきれない思いもあるかもしれない。それでも凡事徹底を図ろうと23歳の若武者に歩み寄ろうとするドジャースの姿勢には強い意志を感じざるを得ない。
間違いなく世間が望んだデビューシーズンではない。それでも佐々木が躓いたところからいかに立ち直るのかに世界が熱視線を向けている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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