6月21日、J2リーグリーグ第20節が行われ、いわきFCが3−1でカターレ富山に快勝した。そこで生まれた驚愕の超ロング…

 6月21日、J2リーグリーグ第20節が行われ、いわきFCが3−1でカターレ富山に快勝した。そこで生まれた驚愕の超ロングシュート弾が脚光を浴びた。

 ハワイアンズスタジアムいわきでの一戦。前半戦を15位で折り返したいわきは、同19位の富山を相手に、立ち上がりから積極的にゴールを目指し、前半43分に山下優人のゴールで先制点を奪う。そして迎えた後半6分だった。

 富山の最終ラインからのビルドアップのパスを、いわきが中盤の網で引っ掛ける。そのこぼれ球を、いわきのMF大西悠介が拾った。すると、後ろ向きの状態からワンタッチで前を向いた次の瞬間、センターサークル内のハーフウェーライン上から、迷うことなく右足を振り抜いた。

 ゴールは遥か彼方だったが、勢いよく舞い上がった大西のシュートは、低い弾道のままグングンと飛距離を伸ばす。そして慌ててバックステップを踏み、必死に手を伸ばしたGK田川知樹の上を越え、そのままゴールネットに突き刺さった。

 ファン、実況、そしてピッチ上の選手たちの度肝を抜く約50mのロングシュート。SNS上には次のようなコメントが寄せられた。

「なんじゃこりゃ」
「ほぼキックオフ位置から!?スゴイわーナイスゴール」
「奪ってからの判断力がスーパー」
「距離的にベッカムの初ゴールとほぼ同じだ」
「これ今んとこJ2年間ベストゴールだろ」

■流経大柏高、国士舘大出身の24歳

 圧巻の超ロングシュートを決めた大西は、2001年5月20日生まれの24歳。流経大柏高から国士舘大を経て2024年にいわきに入団すると、1年目は離脱期間がありながらもリーグ戦19試合に出場。迎えた2年目の今季は開幕から出場を重ね、この日が出場15試合目。中盤でのデュエルの強さ、高いボール奪取能力が魅力の大西だが、自身のリーグ戦通算2得点目は、Jリーグの歴史に残るであろうスーパーゴールとなった。

 SNS上でもファンから名前が挙がった元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムは、1992年のマンチェスター・ユナイテッドでのデビュー戦で、この日の大西とほぼ同じ位置からロングシュートを決め、その後の飛躍へとつなげた。はたして大西は今後、どのようなキャリアを積んで行くのか。今季3ゴール目にも期待だ。

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