思うような成績を残せていない角田。首脳陣は今季中のドライバー交代はないとしているが…(C)Getty Images 今季…

思うような成績を残せていない角田。首脳陣は今季中のドライバー交代はないとしているが…(C)Getty Images
今季序盤よりレッドブルドライバーとしてグランプリを転戦している角田裕毅は、成績が振るわないことから、各国メディアより厳しい視線が向けられている。現在3戦連続でポイント獲得を逃しており、去就に関する報道も途切れることは無い。
【動画】フェルスタッペンに迫った好レース 角田裕毅の快進撃を見る
昨季限りでチームを解雇となったセルジオ・ペレスの母国、メキシコのスポーツメディア『OVACIONES』も現地時間6月19日、公式サイト上で日本人ドライバーの今後を展望している。
同メディアは、「ユウキ・ツノダは自身にかかる期待の重さを理解している。レッドブル・レーシングでの初シーズン、それは1年前にセルジオ・ペレスが経験したものと同様だ」と主張。現役王者であるマックス・フェルスタッペンと組み、チームのセカンドドライバーとなる役割が極めて困難な任務である説いている。
続けて、「今季序盤、リアム・ローソンがメキシコ人ドライバー(ペレス)に代わってレッドブルのシートを得たが、彼もまたミルトンキーンズのチームでペレスのキャリアを頓挫させたのと同じ困難に直面し、日本人ドライバーのツノダと交代することとなった」などと振り返り、その上で、「そのツノダも現在3戦連続でノーポイントと厳しい状況にあり、極限の重圧に追い詰められている」と評している。
また、ペナルティによるグリッド降格の影響もあり12位に終わったカナダGPの結果にも触れながら、「レッドブルでのチャンスは無限ではなく、ポイントを取れない週末が続くたびに、チームの我慢も限界に近づいていく。それでもなお、ツノダは自身の成長に集中しようとしている」と指摘。前向きな姿勢を崩さない角田のメンタルを称えつつも、同メディアは「次なるレースが迫る中、ツノダには明確な課題が立ちはだかる。それは、持ち前のポテンシャルを、結果という形に変えること。そして、レッドブルの忍耐が尽きる前に、何かを証明しなければならない」としてシビアな見解を示している。
クリスチャン・ホーナー代表やヘルムート・マルコ顧問などチーム首脳は角田の起用継続の意向を示しているものの、やはりドライバー交代の可能性が消えることは無いだろう。次戦より再び欧州に舞台が移る中、やはり角田は正念場の戦いが続くことになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「満足できるものではない」重鎮マルコが角田裕毅を名指し批判! 即時交代は否定も苛立ち隠さず「マックスに慣らし期間は必要ない」
【関連記事】再びポイント未獲得も評価上々はなぜ? カナダGPで角田裕毅が認められた理由「実際のところマックスに近づいている」
【関連記事】今季中の電撃交代は白紙か レッドブル重鎮が角田裕毅に寄せた信頼と“課題”「計画ではユウキはシーズンを完走する」