7月10日に開幕する第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高野連、朝日新聞社主催)の開会式で、大会歌「栄冠は君に輝く…
7月10日に開幕する第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高野連、朝日新聞社主催)の開会式で、大会歌「栄冠は君に輝く」と国歌を歌う独唱者を選ぶオーディションが21日、宇都宮市雀宮町の宇都宮工高であった。大会歌独唱者に宇都宮短大付高の山田来実(くるみ)さん(3年)、国歌には真岡高の堀江凰我(こうが)さん(3年)が選出された。
オーディションには県内26校の代表者26人(男子7人、女子19人)が参加。それぞれ思いのこもった歌声を響かせた。村山哲也・審査委員長は「(野球部がある学校は)みなさんの歌を選手に届けていただければ力がわくのではないか」と、各学校で披露されることを望んだ。
大会歌の山田さんは将来、ミュージカルの「劇団四季」に入ることを目標に、音楽科で声楽を専攻している。このオーディションは、1年生のときも校内選考を勝ち抜いて参加したが落選。「うまくいくときは球場の風景が浮かぶが、(その時は)浮かばなかった」。この悔しさから、ずっと練習を続けてきた。今回の開会式では「球児のみなさんを応援し、聴いてくださるみなさんに感謝の気持ちを伝えたい」と笑顔を見せた。
国歌の堀江さんは、高校では吹奏楽部でトロンボーンを担当し、空手道部でも活躍している。小学校では合唱部に入るなど、小さいころから歌が好きで、地元真岡市で開かれた「NHKのど自慢」では、先輩と組んでトップバッターとして登場した。今回、国歌の歌詞の意味を改めて調べ、「そこに気持ちをのせて歌うようにした」という。開会式でも「球児たちが、やるぞという気持ちになるように歌いたい」と決意を語った。(津布楽洋一)