巨人は7回に西武・甲斐野を攻略、2点差を逆転勝利した■巨人 5ー2 西武(21日・東京ドーム) 会心の逆転勝ち。巨人・阿…

巨人は7回に西武・甲斐野を攻略、2点差を逆転勝利した

■巨人 5ー2 西武(21日・東京ドーム)

 会心の逆転勝ち。巨人・阿部慎之助監督は7回の集中打について問われると、“真逆”のことを口にした。

「やっぱり投手の交代って。うちは逆転できましたけど、それまで與座投手を全然打てなかったので。改めて難しいなという。継投の難しさを改めて。敵ですけど、勉強になりました」。言葉の端々に実感がこもっていた。

 西武のサブマリン・與座海人が6回まで2安打投球。チャンスらしいチャンスも作れず、78球と完封ペースだった。7回に2番手として登板した甲斐野央も試合前まで21登板で防御率0.93。トレイ・ウィンゲンター、平良海馬へ続く勝利の方程式は球界屈指だ。

 試合後の会見で、阿部監督は「本当に素晴らしい攻撃で。見ている僕も興奮しました」と笑顔。代打で送り出した増田陸が勝ち越し3ランを放ち、采配的中となったが、「いや、もうビックリしました。ずっと頑張っているのでね。いい結果が出て良かったんじゃないですかね」。使った指揮官も目を丸くしていた。

 チームは8回に大勢、9回にライデル・マルティネスと磐石の継投リレーで逃げ切った。マルティネスは29試合連続無失点で24セーブだ。阿部監督は「もう全員で。総力戦で何とか勝ちたいと思います」と表情を引き締めていた。(小谷真弥 / Masaya Kotani)