【MLB】ドジャース 6—5 ナショナルズ(6月20日・日本時間21日/ロサンゼルス)【映像】カーショーの“魔球”に打者…

【MLB】ドジャース 6—5 ナショナルズ(6月20日・日本時間21日/ロサンゼルス)

【映像】カーショーの“魔球”に打者呆然

 これぞレジェンドの投球と言えるだろう。

 大谷翔平投手の所属するドジャースはこの日からナショナルズとドジャースタジアムで対戦。大谷は「1番・DH」で先発出場してタイムリー安打を放つ活躍を見せたが、この日の主役はなんといってもレジェンド左腕のカーショー投手。中でも5回に見せた“魔球”シンカーが話題となった。

 ドジャースが3点リードで迎えた5回表。この回を投げ切れば勝ち投手の権利を得られるカーショーだったが、先頭打者のアダムズ捕手に本塁打を打たれ、続くヤング外野手にもセンター前へはじき返されるという嫌な展開に。ここで打席には1番のエイブラムス内野手が入った。

 ここまで抑えているとはいえ、ナショナルズの中でも警戒しなければならない核弾頭。それだけにカーショーも慎重な投球を見せ、ストレートとスライダーを駆使。球速は140キロ前半であわや本塁打かという大飛球もあったが、カーショーの老獪な投球にエイブラムスは追い込まれ、カウントは2-2に。

 そして5球目、カーショーが投げたのは142キロのシンカー。それも普段よりも肘を下げたことで球の出所がわかりにくいという変則フォームからの1球は内角低めにビシッと決まり、ストライク。エイブラムスは呆然と立ち尽くし、見逃し三振に倒れた。

 実況ではメジャー通算3000奪三振まであと8つに迫ったというカーショー。解説を務めた薮田安彦氏も「肘の位置を替えましたよね?」とカーショーの高度な投球術に驚きの声を上げるほどだった。

 なおこの日のカーショーは78球を投げたが、シンカーを投げたのはこの1球のみ。ここぞの場面で投じた魔球となった。

 結果、カーショーはこのイニングを抑えて5回2失点で降板し、勝ち投手となった。通算215勝、メジャー史上19人しかいない通算3000奪三振も目前と迫った。カーショーの投球術を見た視聴者や「さすがとしか」「いいぞ、カーショー」「今季3勝目おめでとう」と喜びのコメントが目立った。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)