◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇…
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目(20日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
竹田麗央が4バーディ、3ボギーの「71」で回って首位と3打差の2位で決勝ラウンドに進出した。午後2時28分のティオフから6時間超のラウンドは序盤12番、パー5の18番と1番でボギーを喫してイーブンに後退。我慢の時が長く続いた。
「耐えていたけどボギーが3つ来て。もうしょうがないなって思って回っていた」。強風が吹き荒れるメジャーセッティング。うまくメンタルコントロールをしながら、集中力を切らさないようにゲームを運び、2番、3番(パー5)で約1.5mのパーパットを沈めて「いい流れ」を作り、3連続バーディを奪った。
右6yd、手前12ydにカップが切られた4番(パー3)は、右からのアゲンスト。実測133ydから9Iでショートサイドを捉え、傾斜を使ってピン前50cmへ。「番手の距離がピッタリだったので、グリーン右端を狙ったらすごくイメージ通りに打てた」。続く5番も2打目を1mへ。第2ラウンドのホール別難度1位だった446ydの6番では、最高のマネジメントを見せた。2打目はグリーン左前バンカー奥のピン方向でなく、セフティな右サイドへ。「ちょっと距離があったけど、あそこは無理に攻めずにとれたバーディだった」。狙い通りに右5mにつけ、全153選手で唯一のバーディを決めた。
8番(パー3)は一転してピンチをしのぐ。右サイドから強風でティショットをショートサイドのグリーン左にこぼした。アプローチは58度で上げることも考えたが、それでは「止まらない」と判断し、54度で土手にクッションを入れてカップ真横に寄せてタップインパーで切り抜けた。
日没間近の最終9番(パー5)は「ちょっと暗かった」という中、2打目を左ガードバンカーに入れたが「パーでも大丈夫」と心にゆとりを持って1mに寄せ、アンダーパー「71」とするバーディで締めくくった。
2位に終わった3週前の「全米女子オープン」に続き、今度は“女子プロ世界一決定戦”での優勝争い。「あしたも風(が吹く)と思うので、まずはしっかり耐えて、チャンスが来た時に伸ばせるように頑張りたい」。心も技もマネジメントも整って、残り36ホールに挑む。 (テキサス州フリスコ/石井操)