バスケットボールBリーグ1部の強豪、千葉ジェッツに所属する西村文男選手が、捨てられたペットの保護などを目的としたチャリ…
バスケットボールBリーグ1部の強豪、千葉ジェッツに所属する西村文男選手が、捨てられたペットの保護などを目的としたチャリティー活動に力を入れている。
数々のタイトル獲得に貢献し、長年クラブを支えてきたベテランガードは、今年で39歳を迎える。選手としての「寿命」が残り少なくなっていくなか、「千葉ジェッツと社会に貢献できる活動をやりたいという思いがあった」という。
小さい頃から祖母の家で飼っていた犬に慣れ親しみ、現在は2頭のミックス犬と暮らす愛犬家として知られる。「自分自身がうちの愛犬に癒やされてきた。その恩返しがしたかった」との思いが企画につながった。
企画の名は「2561(ニコロイ) With the Dog Project」とした。愛犬のニコル、ロイドの名前にちなんだのも、思い入れの強さゆえだ。
昨年11月末から、本拠戦の会場でオリジナルデザインのドッグウェアやトートバッグを販売した。売り上げから約32万円を、捨てられた犬猫の保護活動を行うNPO法人「犬と猫のためのライフボート」(千葉県柏市)に贈った。今年4月には第2弾としてTシャツなどを制作・販売。千葉県松戸市を拠点にセラピー犬を育成する一般財団法人「国際セラピードッグ協会」へ約69万円を寄付した。
活動への反響は、小さくなかったという。「SNSを通して、『この活動を知ってきました』『活動を応援しています』と声をかけられる。僕のことを元々応援してくれていた人以外からも、興味をもってもらえる機会になった」
試合を組み立てる司令塔らしく、視野は広い。「全国のBリーグクラブの選手たちにも、愛犬家はたくさんいる。一緒に活動の輪を広げられたらいいと考えている」。今季、1人で始めた取り組みだが、その先の展開も見据えている。(松本龍三郎)