死球を受けた大谷翔平。4連戦は両軍合わせて死球8個の大波乱に(C)Getty Images ドジャースが現地時間6月19…

死球を受けた大谷翔平。4連戦は両軍合わせて死球8個の大波乱に(C)Getty Images

 ドジャースが現地時間6月19日(日本時間20日)、本拠地でパドレスと戦い、3-5で敗れた。

 4連戦は大荒れだった。両軍合わせて8個の死球が飛び出す試合となり、9回はジャック・リトルがフェルナンド・タティスJr.に死球を与え、パドレスのマイク・シルト監督がこれに激昂。デーブ・ロバーツ監督が応酬すると、ベンチから両軍の選手が飛び出す事態に発展した。

【動画】タティスへの死球巡り“乱闘”…両軍の指揮官が激昂で退場

 本塁付近で小競り合いが起き、乱闘騒ぎに。両軍の指揮官は退場処分となっている。警告試合となったが、その裏には大谷翔平も右肩付近に死球をぶつけられ、球場は騒然とした。死球をぶつけたロベルト・スアレスは退場処分となった。

 ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は、ドジャースとパドレスの戦いについて「激しいシリーズは野球界に大きな波紋を巻き起こした。ここ数日、MLBファンやメディアはこの対戦を野球史上最高の試合の一つと称賛している」と伝えている。

 ただ、「一部の人が言っているようなライバル関係ではないと思う。ライバル関係と呼ぶのもためらわれる」とし、「パドレスがドジャースに脅威を感じ、胸を張って戦う必要を感じたからといって、これが刺激的なライバル関係になるわけではない。この確執は完全に一方的なものだ」と記した。

 記事では、「ドジャースの内野手マックス・マンシーが最近言ったように、ドジャースのライバルはただ一つ、サンフランシスコ・ジャイアンツだ。何十年、いや何世紀も前からそうだった」と、米ポッドキャスト番組『Foul Territory』でマンシーが語った内容を引用した。

 「結局のところ、ロサンゼルス・ドジャースは野球界の新たな悪の帝国である。どのファンベースも、ドジャースが築き上げたものに嫉妬している」とし、「パドレスのファンがドジャースに敵意を抱くのは、リーグ全体の他の28のファン層と変わらない。パドレスが自分たちの市場で負けているから、より熱烈に感じられるだけだ」と伝えた。

 同メディアは、ドジャースの真のライバルはジャイアンツで「両球団がニューヨーク市に本拠地を置いていた19世紀後半にまで遡る。そして、それは決して消えることはない」と記したが、いずれにせよ、ドジャースがワールドシリーズに進出するためには強敵パドレスを倒さなければならないのは確かだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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