6月のテストマッチシリーズで、世界ランキング9位のスコットランド代表と同18位のカナダ代表に挑む、日本代表スコッド43名(FW23、BK20)が発表された。「新しい日本代表の面々を見て、とてもワクワクしている。選ばれた選手を祝福したい。ラ…

 6月のテストマッチシリーズで、世界ランキング9位のスコットランド代表と同18位のカナダ代表に挑む、日本代表スコッド43名(FW23、BK20)が発表された。
「新しい日本代表の面々を見て、とてもワクワクしている。選ばれた選手を祝福したい。
ラグビーワールドカップ2015の成功を経て、いま私たちに重要なのは未来を見つめること。本日発表されたスコッドは、全てのラグビーファンの皆様に大きな期待を抱かせるだろう」
 ハイランダーズとの契約がまだ残っているため今回は指揮することができないジェイミー・ジョセフ次期ヘッドコーチだが、彼がいう通り、ワクワクするメンバーがそろった。

 昨年のワールドカップで3勝の偉業を遂げたジャパン戦士から今回選ばれたのは19人。同大会で主将を務め、現在はスーパーラグビーのチーフスで活躍中のFL/NO8リーチ マイケルは、疲労を考慮して6月のスコッドからは外れるかと思われたが、選出された。サンウルブズ主将のHO堀江翔太、100キャップの大台まであと4つと迫っているLO大野均、プレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)のニューカッスル・ファルコンズで経験を積んだPR畠山健介とバースで活躍したNO8アマナキ・レレイ・マフィも入り、スーパーラグビーの海外クラブで奮闘しているSH田中史朗、FB五郎丸歩、WTB/CTB松島幸太朗、FLツイ ヘンドリック、CTBマレ・サウも6月のテストマッチでプレーする。そして、PRの三上正貴、稲垣啓太、HO木津武士、LO伊藤鐘史、NO8ホラニ龍コリニアシ、SO/CTBの立川理道、田村優、小野晃征、そして南アフリカ戦で歴史的トライを挙げたWTBカーン・ヘスケスも再び桜のジャージーを着る。
 一方で、8月のオリンピック出場をめざすWTBの山田章仁、福岡堅樹、藤田慶和はセブンズに集中する。

 現在開催中のアジアラグビーチャンピオンシップに参戦しているスコッドからは、SH内田啓介、LO小瀧尚弘、FL金正奎、WTB児玉健太郎など15人が選ばれ、サンウルブズでのパフォーマンスが評価されたFL細田佳也、SH茂野海人、CTBパエア ミフィポセチ、FB笹倉康誉もジャパンの一員となった。さらに、帝京大のSO松田力也、大東文化大のWTB/FBホセア・サウマキが初選出されている。

土田雅人強化担当理事は今回の選出について、「4月のアジアラグビーチャンピオンシップから日本代表としての活動が始まり、今回はスーパーラグビーのサンウルブズ所属の選手や海外でプレーする選手も含めて現段階でのベストメンバーが組めた。ジェイミー・ジョセフ次期ヘッドコーチとも4月に直接会って話すなど、今後の日本代表の強化方針が見えてきている中で今回のカナダ代表戦、スコットランド代表戦は本当の意味で2019年に向けた第一歩となる試合である。特にティア1であるスコットランド代表は昨年のラグビーワールドカップで唯一負けた相手でもあり、2戦とも勝ちにいきたい。勝てる布陣が揃ったので、最高の試合ができるように準備し、チャレンジしたい」とコメントした。

また、ジョセフ日本代表ヘッドコーチの代わりに指揮するサンウルブズのマーク・ハメット ヘッドコーチは、「2019年へ向けた代表強化プロジェクトの一環として、短い期間だが、任されたチームを責任持って指導して成長させたい。いいチャレンジになると思う」と語った。

 ベスト布陣で臨む日本代表は、まずは6月11日(日本時間12日)にバンクーバーでカナダ代表と対戦し、スコットランド代表とは6月18日(愛知・豊田スタジアム)と25日(東京・味の素スタジアム)にテストマッチ2試合をおこなう。

<2016年6月テストマッチ 日本代表スコッド>

【FW:23名】
・畠山 健介(サントリー/日本代表 72キャップ/RWC2015)
・三上 正貴(東芝/サンウルブズ/日本代表 32キャップ/RWC2015)
・稲垣 啓太(パナソニック/サンウルブズ/日本代表 10キャップ/RWC2015)
・垣永 真之介(サントリー/サンウルブズ/日本代表 6キャップ)
・浅原 拓真(東芝/サンウルブズ/日本代表 5キャップ)
・具 智元(拓殖大学4年/サンウルブズ)

・堀江 翔太(パナソニック/サンウルブズ/日本代表 42キャップ/RWC2015)
・木津 武士(神戸製鋼/サンウルブズ/日本代表 41キャップ/RWC2015)
・森 太志(東芝/サンウルブズ/日本代表 2キャップ)

・大野 均(東芝/サンウルブズ/日本代表 96キャップ/RWC2015)
・伊藤 鐘史(神戸製鋼/日本代表 36キャップ/RWC2015)
・宇佐美 和彦(キヤノン/サンウルブズ/日本代表 6キャップ)
・小瀧 尚弘(東芝/日本代表 2キャップ)
・谷田部 洸太郎(パナソニック/日本代表 2キャップ)

・リーチ マイケル(東芝/チーフス/日本代表 47キャップ/RWC2015)
・ホラニ 龍コリニアシ(パナソニック/日本代表 44キャップ/RWC2015)
・ツイ ヘンドリック(サントリー/レッズ/日本代表 36キャップ/RWC2015)
・アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコミュニケーションズ/日本代表 7キャップ/RWC2015)
・細田 佳也(NEC/サンウルブズ)
・安藤 泰洋(トヨタ自動車/サンウルブズ/日本代表 1キャップ)
・金 正奎(NTTコミュニケーションズ/日本代表 1キャップ)
・山本 浩輝(東芝/日本代表 2キャップ)
・堀江 恭佑(ヤマハ発動機/日本代表 2キャップ)

【BK:20名】
・田中 史朗(パナソニック/ハイランダーズ/日本代表 53キャップ/RWC2015)
・内田 啓介(主将/パナソニック/日本代表 14キャップ)
・茂野 海人(NEC/サンウルブズ)

・立川 理道(クボタ/サンウルブズ/日本代表 43キャップ/RWC2015)
・田村 優(NEC/サンウルブズ/日本代表 35キャップ/RWC2015)
・小野 晃征(サントリー/日本代表 28キャップ/RWC2015)
・山中 亮平(神戸製鋼/サンウルブズ/日本代表 6キャップ)
・中村 亮土(サントリー/日本代表 6キャップ)
・松田 力也(帝京大学4年)

・マレ・サウ(ヤマハ発動機/ブルーズ/日本代表 26キャップ/RWC2015)
・ティム・ベネット(キヤノン/日本代表 2キャップ)
・パエア ミフィポセチ(NTTドコモ/サンウルブズ)

・松島 幸太朗(サントリー/レベルズ/日本代表 16キャップ/RWC2015)
・カーン・ヘスケス(宗像サニックス/日本代表 14キャップ/RWC2015)
・児玉 健太郎(パナソニック/日本代表 2キャップ)
・山下 一(豊田自動織機/サンウルブズ/日本代表 2キャップ)
・ホセア・サウマキ(大東文化大学4年)

・五郎丸 歩(ヤマハ発動機/レッズ/日本代表 57キャップ/RWC2015)
・笹倉 康誉(パナソニック/サンウルブズ)
・野口 竜司(東海大学3年/日本代表 2キャップ)