「クラーク本人はロッカーの損壊については沈黙を続けている」という(C)Getty Images オークモントCC(ペンシ…

「クラーク本人はロッカーの損壊については沈黙を続けている」という(C)Getty Images

 オークモントCC(ペンシルベニア州)を舞台に、現地時間6月15日まで行われていた男子ゴルフ全米オープン。4日間にわたり熱戦が繰り広げられた中、大会期間内に撮影された1枚の写真が拡散され、米国内で大きな話題となっている。

【画像】カーター氏が公開した全米オープンの破壊されたロッカー

 ゴルフメディア『No Laying Up(NLU)』の創業者、トロン・カーター氏が全米オープン開催中における、ロッカーの写真を自身のSNSに投稿。2か所、正面部が破損したロッカーの画像が掲載されており、「複数の情報筋によると、ブロウ・ピッグはオークモントのロッカールームでかなり乱暴な行為をしていたようだ」などとカーター氏はコメントを綴っている。

「ブロウ・ピッグ」とは、2023年の全米オープン覇者であり、今大会にも出場したウィンダム・クラークの愛称。写真ではロッカーの近くにクラークのバッグが置かれており、また、カーター氏は「目撃者の証言もある」と指摘。これにより現地メディアも、クラークが“ロッカーを破壊した”と断定。今大会では2日目で大会を去ることとなったクラークが、「悔しさから蛮行に及んだ」と報じている。

 米国オンラインニュースサイト『heavy』では6月15日、「元全米オープンチャンピオンが早期敗退後に激怒 ロッカールームが破壊される」と刺激的なタイトルのトピックを配信。カーター氏のSNS画像を掲載するとともに、ゴルフファンからの反響も紹介しており、「クラークの出場停止などの処分を求める声も上がっている」と伝えた。

 また、トピックでは、「クラーク側や全米ゴルフ協会(USGA)からはロッカールームでの一件について公式声明は出ていない」と付け加えており、その上で、「世間の声は、責任の明確化を求める方向に傾いている」と綴っている。

 他にも、米メディア『LastWordOnSports』でも、100年以上前から存在するというロッカーが壊されたとして、「この事実こそがファンの怒りを増幅させている要因であり、クラブだけでなく、ゴルフという競技全体への冒涜だと見なされている」とこの一件を報じているものの、「記事執筆時点では、クラーク本人はロッカーの損壊については沈黙を続けている」と説いている。

 それぞれのメディアとも、クラークが僅かの差で決勝を逃したという悔しさとともに、オークモントCCが選手たちにとって極めて過酷なコースであることなどから、ロッカーに感情をぶつけたなどとも推測している。果たして報じられている通り、実際に元王者による仕業なのか。真相は如何に。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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