【MLB】ドジャース 6—3 パドレス(6月16日・日本時間17日/ロサンゼルス)【映像】大谷、今日最速161.2キロ…
【MLB】ドジャース 6—3 パドレス(6月16日・日本時間17日/ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手がパドレス戦に2023年8月23日(現地時間24日)以来、663日ぶりに「1番投手兼DH」で二刀流として先発出場。投手としては1イニングを投げて1失点も最速100.2マイル(約161.3キロ)を記録。打者としては2本のタイムリーを放ち、「二刀流」として見事な活躍。チームの勝利に大きく貢献した。
全世界が注目した「投手・大谷」復活の日。地元ドジャースタジアムの大歓声に包まれながらマウンドに上がった大谷は、先頭打者のタティスJr.への初球、いきなり97.6マイル(約157キロ)のシンカーを投じ、観客の度肝を抜く。タティスには詰まった当たりをセンター前に落とされるも、続くアラエスへの4球目にはこの日最速となる100.2マイル(約161.3キロ)のフォーシームを投げ込むなど、常時90マイル台後半~100マイルの直球を次々と投げ込む。
最終的には2本のヒットと犠牲フライで先制点を許し、1回28球を投げて被安打2、1失点でマウンドを降りたが、完璧に捉えられた打球は一本も許さない上々のメジャー復帰登板。
この日は復帰戦ということもあり、1イニングのみで降板した大谷だが、「二刀流」の真骨頂はここから。登板直後、ベンチに戻ることなく大急ぎで打席に向かった第1打席こそ三振に打ち取られたが、0‐1と1点ビハインドの3回裏には左中間へ同点タイムリー。自らの失点を帳消しにする「自援護タイムリー」で観客を沸かせる。
さらにドジャースが逆転して迎えた4回裏、2死一、二塁の場面ではパドレスの先発シースが投じた2球目、98.3マイル(約158.2キロ)の高めのボール球を強振し、ライトへ追加点となるタイムリー。
エンゼルス時代から「自分が投げる試合は打つ」と言われた大谷だが、ドジャースで初となる「二刀流出場」でもしっかりと自らのバットで結果を残した。
試合はドジャース1点ビハインドで迎えた4回裏に大谷を含む4本のタイムリーで5点を奪ったドジャースが逆転勝利。ナショナル・リーグ西地区で上位を争うライバル球団パドレスとの4連戦初戦を見事に制し、地区首位をがっちりとキープ。大谷自身も4打数2安打2打点1四球で打率を試合前の.297から.300に上げている。
先発投手陣に故障者が続出しているドジャースにとって「投手大谷」の復帰は朗報以外の何物でもない。しばらくは球数、イニングに制限を設けての調整登板が続くだろうが、ワールドシーズ連覇を目指すチームに、頼りになる投手が帰ってきた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)