【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい!血統表でよく見る名馬【フランケル】 イギ…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい!血統表でよく見る名馬
【フランケル】
イギリスでマイル路線を中心に走り、G1を10勝するなど14戦全勝。2年連続でカルティエ賞年度代表馬に選出されました。過去20年間のワールドサラブレッドランキングでは、フライトラインと並ぶ史上最高の「140」というレーティングを獲得しています。
種牡馬としても大成功。クラックスマン(英チャンピオンS2回)、アルピニスタ(凱旋門賞)、アダイヤー(英ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)、インスパイラル(ジャックルマロワ賞2回、BCフィリー&メアターフ)など、現時点で30頭以上のGI馬を出し、2022年にフランスの、2023年に英愛のリーディングサイアーとなっています。日本でもソウルスターリング(オークス、阪神JF)、モズアスコット(安田記念、フェブラリーS)、グレナディアガーズ(朝日杯FS)と3頭のGI勝ち馬が出ています。
気難しさゆえに距離がもたない仔も見られますが、基本的には万能型で、配合によってマイラーからステイヤーまで幅広いタイプの活躍馬が出ています。その父ガリレオ(英愛リーディングサイアー12回)、さらにその父サドラーズウェルズ(同14回)と比べ、日本向きの軽いスピードがある、というのが大きな特長です。
母の父としてはスパークリングプレンティ(仏オークス)、ザリガナ(仏1000ギニー)、リードアーティスト(ロッキンジS)、モズメイメイ(重賞3勝)などが出ています。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「ハギノトップレディの直系子孫はいる?」
6月14日、函館芝1000mの新馬戦で、カイショー(父スワーヴリチャード)が56秒4のコースレコードを樹立しました。旧レコード(57秒2=1979年8月12日)を保持していたのはハギノトップレディ。JRAで現在使用されているコースのなかで最古のレコードでした。
ハギノトップレディは翌年の桜花賞とエリザベス女王杯を制覇した名牝。宝塚記念を勝ったハギノカムイオーの半姉、スワンSと高松宮杯を勝ったイットーを母に持つ良血です。1957年にイギリスから輸入された名繁殖牝馬マイリーにさかのぼるファミリーは、その華々しい活躍ぶりから“華麗なる一族”という愛称でも親しまれました。
ハギノトップレディは、ダイイチルビー(安田記念、スプリンターズS)を産み、孫の代からマイネルセレクト(JBCスプリント)を出すなど、ファミリーを発展させました。近年は地方競馬での活躍が目立っています。
直系子孫の血統登録頭数は、現2歳は4頭、1歳は6頭。直系にこだわらず、マイネルセレクトの血を持つものも含めると、2歳は9頭、1歳は10頭となります。