秋広は3試合連続お立ち台と打棒で存在感を示し始めた(C)産経新聞社 ソフトバンクは6月15日のDeNA戦(みずほペイペイ…

秋広は3試合連続お立ち台と打棒で存在感を示し始めた(C)産経新聞社

 ソフトバンクは6月15日のDeNA戦(みずほペイペイ)に4―3で逆転勝ち、今季3度目となる同一カード3連勝で交流戦単独首位をキープ。残り6試合となった交流戦Vを見据える。

【動画】秋広がまた打った!3試合連続打点となるタイムリーを放ったシーン

 3連戦で勝利の立役者となったひとりが、巨人から電撃トレードで加入したロマン砲・秋広優人だ。巨人時代は松井秀喜氏も着けた背番号「55」を背負い、長距離砲として本格覚醒が期待されてきた。

 23年シーズンは10本塁打、クリーンアップも経験とレギュラー定着が期待されるも昨季は26試合出場にとどまった。

 迎えた今季、巨人では主砲・岡本和真の負傷離脱という大きな出来事があり、こちらもソフトバンクのロマン砲・砂川リチャードに白羽の矢が立てられた。

 5月12日に大江竜聖含む1対2の大型トレードが発表されたときは球界内でも大きく注目を集めた。

 衝撃のトレードから1か月が経過。秋広が着々と存在感を示し始めた。

 15日のゲームでは近藤健介の2ランで先制するも、8回に相手捕手・松尾汐恩の適時打で2-3と勝ち越しを許した直後。

 4番・近藤、5番・中村晃の連打で無死二、三塁のチャンスを作ると「6番・左翼」で先発した秋広が回またぎとなったDeNAの救援、ローワン・ウイックの直球を捉え中前へ運び、値千金の同点打をマーク。その後の栗原陵矢の決勝犠飛につなげた。

 この週末3連戦はカード初戦に移籍後初打点、2戦目に移籍後初本塁打、さらに3戦目にも打点をあげ、この日もホームランを放った近藤とともに3試合連続となるお立ち台に上がった。

 身長2メートル、体重100キロと恵まれた体格で、ソフトバンクナインとの身長差を披露するのも"鉄板ネタ"になりつつある。人懐っこい性格も知られ、新天地でも着々と居場所を築きつつある。

 秋広のパフォーマンスにはファンの間からも「突然現れたラッキーボーイ」「レギュラーつかんで欲しい」「ええの、獲った!」「ソフトバンクは大きなピースを手に入れた」と今後の活躍を期待する声も続々と上がっている。

 交流戦ラスト6試合はDHが使えないため、先発起用は難しくなりそうだが、この3連戦の躍動した姿は間違いなく、首脳陣にもアピールを果たし、自身の定位置奪取のためにも実りあるものとなった。

 入団会見では「相手から恐れられる、ここぞの場面で打てる勝負強いバッターになりたい」と意気込みを語ったロマン砲。今季が高卒5年目シーズン、今後も背番号52の成長曲線が話題を呼んでいきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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