◇メジャー第3戦◇全米オープン 最終日(15日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)ロリー…
◇メジャー第3戦◇全米オープン 最終日(15日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)
ロリー・マキロイ(北アイルランド)が6バーディ、3ボギーの「67」で回り、ジョン・ラーム(スペイン)と並ぶ最終日のベストスコアで17回目の全米オープンを締めくくった。
今週再びテーラーメイド「Qi10」に戻した1Wショットが本来の威力を発揮。スコア貢献度を示すストロークゲインド・オフ・ザ・ティは最終日のフィールド1位「+2.17」をマークした。「ドライバーというより、自分のスイングだと思う。いい感触がつかめた気もするから、来週もこの調子で行けたら」。通算7オーバー19位で終え、19日開幕のシグニチャーイベント最終戦「トラベラーズ選手権」(コネチカット州TPCリバーハイランズ)に向けて声のトーンも上がる。
一方で不穏な雰囲気も漂う。5月「全米プロゴルフ選手権」を前に反発係数の抜き打ち検査でエースドライバーが不適合となって使えなくなり、非公開であるはずの検査結果が複数の米メディアによって報じられたことへの不信感が尾を引いている。4日間とも取材に応じなかった全米プロに続き、開幕前の会見には出席した全米オープンでも初日と2日目のインタビュー要請を拒否した。
3日目のホールアウト後、メジャー6ラウンド連続で取材を避けたことについて問われると、「君たちメディアに対するフラストレーションだよ」と返答した。検査に関する報道が一因であることを認めた上で、全米プロより前の4月「マスターズ」でも初日はインタビューエリアを素通りしたことに言及し、これまでもあった取材を受けない日が増えただけと強調。ツアーをけん引する存在として「やりたいことをやる権利は得たと思う」とも言った。
マスターズで悲願だった生涯グランドスラムを達成したことにより、キャリアにおける次の目標設定とモチベーションの問題にも向き合う。「僕は4月に“エベレスト”に登った。下山して、別の山を探さなければならない」。その意味では、7月「全英オープン」が故郷の北アイルランド・ロイヤルポートラッシュで行われることは大いにプラスとなる。
「ホーム開催の全英オープンでモチベーションを上げられないのなら、何がモチベーションを上げられるのか分からない。自分自身を正しい精神状態に持っていく必要があるんだ。ここ数週間は、そのような状態ではなかったと思う」。前回2019年は予選落ちを喫していること、マスターズチャンピオンとしての凱旋になること…。今季メジャー最終戦に懸案事項のひとつと無縁の状態で臨めるのは間違いない。(ペンシルベニア州オークモント/亀山泰宏)