【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ1ー1サンフレッチェ広島(6月14日/県立カシマサッカースタジアム)【映像】足上げ…
【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ1ー1サンフレッチェ広島(6月14日/県立カシマサッカースタジアム)
鹿島アントラーズのFWレオ・セアラがボックス内で、サンフレッチェ広島のDF佐々木翔と接触して転倒。PKをアピールしたが笛はならず。鹿島サイドは激怒し、猛抗議したGKコーチはイエローカードを提示されている。
スタジアムが騒然とした空気に包まれたのは、鹿島がJ1リーグ第20節で広島と対戦した7分のことだ。J1得点ランキング1位のストライカーが推進力を発揮する。
レオ・セアラは自陣の右サイドでパスを受けると、迷うことなくドリブルを開始する。佐々木が猛追してきたが左腕でブロックし、ボールを隠しながら突き進む。約50mを持ち運び、ペナルティエリアの右に進入して、キックフェイントで中央に切り返した。その瞬間、並走していた佐々木の後ろ足に引っ掛かり、転倒したのだ。
しかし、目の前で見ていたレフェリーの笛はならない。PK獲得を確信していたレオ・セアラは、ピッチに座り込んだまま両腕を広げて抗議する。スタジアムに駆けつけたファンもブーイングでPKをアピールした。
実況・西岡明彦氏は「主審は近くで見ていましたがノーファウル」と伝えると、解説・水沼貴史氏は「(主審の)谷本(涼)さんはめっちゃ近くで見ていましたね」と呼応した。
その後プレーが続く中、ボールがタッチラインを割ると、鹿島の鬼木達監督はペットボトルを投げ捨て、曽ヶ端準GKコーチはピッチ近くまで出てきて異議を唱える。その他にも鹿島のスタッフが総出でベンチを飛び出し、納得のいかない様子を示した。これには解説を務めたOBの遠藤康氏が「スタッフの戦う姿勢が良いですよね。鹿島を観る時は、ここに注目して観るんですよ」とコメントし、「ソガさんがあんなに怒ったらダメですよ」と釘を刺した。すると、主審は曽ヶ端準GKコーチにイエローカードを提示した。
リプレイ映像には、レオ・セアラが内側に切れ込んだ時に佐々木が右足を上げて倒しているようにも見える。だが、鹿島にPKが与えられることはなかった。
西岡氏が「レオ・セアラが意図的に倒れたと、谷本主審からは見えたんでしょうか?」と問いかけると、水沼氏は「そうでしょうね。たぶんカメラのアングル的には引っかかっているように見えますけど、縦方向からは違うのかなと。VARが入っていないということは、そこまでの映像が残っていないんじゃないですかね」と見解を述べた。
際どい判定に、ファンもSNSで反応。「レオ・セアラ倒されたのPKだろ」「レオ・セアラ貰いに行き過ぎたね。もう少し自然に引っ掛かってたら分からんけど」「佐々木翔が不必要に足上げてるだろ」「普通にPKだと思うけどなぁ」「これがPKじゃないのバグだろ」「佐々木翔これでPKならないのウケるな」「それはダメだよ佐々木翔」「佐々木翔、足あげてるの普通に印象悪いやろ」「曽ヶ端があんな怒ってるの初めて見た」「PKがなかった判定に鹿島ベンチが一斉に飛び出したし、鹿島はチーム全体で闘ってる感あっていいな」など様々な声が飛び交っている。
その後、鹿島は19分に先制点を奪われたが、90+2分にレオ・セアラが同点ゴールをゲット。土壇場で勝点1をもぎ取っている。
(ABEMA de DAZN/Jリーグ)