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 ヒューストン・ロケッツは、センターのスティーブン・アダムズと3年3900万ドル(1ドル=144円換算で約56.2億円)の契約延長に合意した。現地メディア『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じている。なお、公式の発表は7月以降となる。

 31歳のアダムスは、2024年2月にメンフィス・グリズリーズからのトレードでロケッツに加入。2024-25シーズンにおいて、レギュラーシーズンは58試合に出場し、平均13.7分の出場時間で3.9得点5.9リバウンド0.5ブロックを記録。プレーオフではレギュラーシーズンの平均スタッツを上回り、22.1分の出場時間で5.7得点6.6リバウンド1.1ブロックを記録し存在感を示した。現地時間6月30日に制限なしフリーエージェントになる予定だったが、その経験値や安定感が認められ、早い段階でロケッツとの契約延長に合意した形となる。

 ニュージーランド出身のアダムズは、2013年にドラフト1巡目12位でオクラホマシティ・サンダーに入団。ラッセル・ウェストブルック(デンバー・ナゲッツ)やケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)とともに1年目から先発としてチームを牽引した。その後、2020-21シーズン開幕前にニューオーリンズ・ペリカンズ、翌シーズンのオフにグリズリーズへ移籍した。グリズリーズ在籍時の2023年1月に右膝の後十字靭帯を捻挫し、手術の影響で2023-24シーズンを全休、今シーズンからコートに復帰していた。

 これまでアダムズは、サンダーではウェストブルック、グリズリーズではジャ・モラントといったように、エネルギッシュで爆発力のある選手の相棒としての役割を果たしていた。アメン・トンプソン、アルペレン・シェングン、ジェイレン・グリーンといった若さあふれる選手を多く抱えるロケッツにとって、安定感のあるビッグマンに加え精神的支柱としての役割も期待されているのだろう。

 群雄割拠のウェスタン・カンファレンスでレギュラーシーズン2位(52勝30敗)を勝ち取り、チームにとって5シーズンぶりとなるプレーオフ出場を果たしたロケッツ。アダムズの残留でこれからどのようなチーム編成を行っていくか注目したい。