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 今シーズンは18勝64敗と黒星が積み重なり、イースタン・カンファレンスの最下位に沈んだワシントン・ウィザーズ。来シーズンに向けたチーム再編は必須となるが、主力ガードのジョーダン・プールにトレードの噂が出ているようだ。

 現地メディア『NBA Big Board』のラファエル・バーロウ氏によると、プールがトレードでチームを離れる可能性が高まっている模様。同氏は「そのトレードはドラフト当日か、今夏の後半に実施される見込みだ」と語っており、「ワシントンのドラフト戦略に新たな要素を加え、バックコートに新たなタレントを迎えるかもしれない」と、プールを絡めた取引について言及している。

 プールは昨シーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズから移籍し、先発ガードとしてチームの中核に。調子に波はあるものの、爆発力あふれるオフェンスはリーグでも上位に位置し、今シーズンは1試合平均20.5得点3.0リバウンド4.5アシスト1.3スティールを挙げた。

 今年6月に26歳と、パフォーマンスを発揮するには最適な年齢層に差し掛かっているプールだが、ウィザーズは4シーズン連続でプレーオフ未出場とチーム成績は芳しくない。そのなかで、バーロウ氏はオーランド・マジックが彼の獲得に動く可能性があると指摘している。

 パオロ・バンケロやフランツ・ワグナー、ジェイレン・サグスら若手選手がチームの中枢であるマジック。今シーズンのディフェンスレーティングでは、強豪のオクラホマシティ・サンダーに次ぐ109.1の数字を記録しており、まさに鉄壁の守備を自慢とするチームの一つだ。

 しかし、オフェンス・レーティングは108.9で全30チーム中27位と沈んでおり、得点力に欠けるのが現在の課題。オフェンススキル、年齢の両方でプールはマジックとの親和性が高いと予測され、加えてミシガン大学の同窓(フランツ、モリッツ・ワグナーら)がいることから、ロッカールームでも早くなじめることだろう。

 再建を進めているウィザーズにとって、マジックが保有する指名権はぜひとも手にしたいアセット。ドラフトの結果次第では、彼らの間でトレードが発生する可能性は十分に考えられる。

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