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6月13日(現地時間12日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンとジョシュ・ハートが自身のポッドキャスト番組『Roommates Show』に出演。カンファレンス決勝まで勝ち進んだ今シーズンを振り返った。
ニックスはレギュラーシーズンを51勝31敗(勝率62.2パーセント)のイースタン・カンファレンス3位で終え、「NBAプレーオフ2025」では昨シーズン王者のボストン・セルティックスを下し25年ぶりのカンファレンス決勝進出を果たした。
インディアナ・ペイサーズとのカンファレンス決勝に敗れたわずか3日後、ニックスは今月4日にヘッドコーチ(HC)を務めていたトム・シボドーの解任を発表した。敗退が決まったペイサーズとの試合直後、記者会見で「ニックスが次のレベルにステップアップするためには、シボドー氏が指揮官として適任だと思うか」と問われたブランソンは以下のようにコメントしている。
「今の質問は本気で聞いてるのか?彼が適任かどうかだって?答えはYESだ。頼むよ」
ブランソンのコメントむなしく、ニックスはシボドーの解任を決めた。ハートはこの件について、次のように語った。
「NBAのコーチって本当に厳しい仕事なんだ。戦績が期待されているものにならなかったら、すぐに変革が行われる。今回の件は自分にとってもタフだった。彼(シボドー)、そして彼がニューヨークで務めを果たしてくれたこれまでの期間に対しては、ただ賞賛しかないよ」
ハートは2017年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズに入団以降、ニューオーリンズ・ペリカンズやポートランド・トレイルブレイザーズを経て2023-24シーズンからニックスに加入。ブランソンは2018年にダラス・マーベリックスに入団し、2022-23シーズンからニックスの一員となっている。2人は、シボドー元HCの指導によってチームの核を担う選手に成長した。このことについて、ブランソンは次の通り感謝の意を表した。
「彼が、僕を2度のNBAオールスター選出、そして2度のオールNBA選出を果たすような選手に育ててくれた。彼が僕に与えてくれたことには感謝しきれない。彼は僕のことを信頼してくれた。僕も自分のことは信じていたけど、より良い選手になるための後押しをしてくれたんだ」
ニックスは、シボドーの後任となるヘッドコーチ探しを続けている。『ESPN』をはじめとした現地メディアによると、ニックスはダラス・マーベリックスやヒューストン・ロケッツなど複数のチームからHCとの面談を断られており、後任探しに苦戦している模様。
果たしてニックスは、シボドーのようにハートやブランソンら選手の信頼関係を築き、ニックスを次のレベルに引き上げるHCを探し当てることができるか。