第107回全国高校野球選手権山口大会(朝日新聞社、山口県高野連主催)の抽選会が13日にあり、参加52チームの組み合わせ…

 第107回全国高校野球選手権山口大会(朝日新聞社、山口県高野連主催)の抽選会が13日にあり、参加52チームの組み合わせが決まった。

 昨夏優勝し、今春の県大会も制した南陽工は初戦で岩国商―防府の勝者と戦う。昨夏準優勝で3年ぶりの頂点をめざす下関国際は萩商工―下関工科の勝者と、昨秋の県大会を制した高川学園は防府商工―徳山高専の勝者と初戦で戦う。

 大会は7月12日に始まり、27日に決勝が予定されている。準々決勝以降は山口マツダ西京きずなスタジアムで行われる。

■山口大会の展望(前年優勝校 南陽工 前年参加チーム数53)

 昨夏代表で今春の県大会を制した南陽工と、昨夏から県内では3大会連続で準優勝の下関国際が軸だ。

 南陽工は春のレギュラー9人中7人が甲子園を経験。140キロ台のキレのある直球で押し込むエース阿部和希を中心に、変化球で打たせて取る斉郷優太、急成長の新川柊也にも完投能力がある。打線に長打力はないが、少ない好機をものにする集中力が光る。

 昨夏、逆転負けで代表を逃した下関国際は機動力があり、選手層が厚い。エース伊東尊生は制球力に加え、マウンド度胸も抜群だ。

 昨秋王者の高川学園や今春4強の宇部商にもチャンスがある。一昨年の代表、宇部鴻城は昨秋から今春にかけて苦戦が続いたが、上位をねらう力がある。(三沢敦)