◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(12日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)初日最難…

金谷拓実は「75」で初日を終えた

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(12日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)

初日最難関だった最終9番、金谷拓実はこの日何度目かも分からないピンチに見舞われた。ティショットを左サイドのペナルティエリアに入れ、240yd残った打ち上げの3打目もガードバンカーへ。上から3m近いボギーパットでフックラインを読み切ってねじ込み、こぶしを握った。

必死に食らいつく

出だし2連続ボギーをたたき、16番(パー3)までに4オーバーと劣勢を強いられた。17番からの2連続バーディで後半の反撃態勢を整えたかに見えた直後、落とし穴が待っているのが全米オープンの怖さだ。

ティショットをバンカーに入れて出すだけとなった3番でダブルボギー。「やっぱり、ダブルボギーを打つとしんどくなるなっていうのは思っていて。バーディ、バーディで良くなった後、少しもったいなかった」。しっかりフェアウェイをキープし、グリーンを捉える機会を増やすこと。タフな舞台だからこそ、その当たり前を繰り返すことがどれだけ難しく、どれだけ自分のプレーを助けてくれるか。アマチュアだった2019年「全英オープン」から11試合連続で予選落ちと悔しさにまみれてきたメジャーで得た教訓を改めて痛感した。

プラン通りには行かなくても粘り強く

開幕前に何度も口にしていたことが、もうひとつ。「出るだけっていうのは、もうやめたい」。ダボ直後の4番(パー5)で奪ったバーディも、バンカーからしのぎ切れなかった2連続ボギー後の8番(パー3)で決めた12m近いバーディも、折れない気持ちをボールに乗せた。

2日目はトップスタート

5オーバー「75」。初日を79位で終えた。好スタートとは言えなくても、必死に粘って致命的な出遅れを回避した。60位タイまでの予選通過ラインとは2打差。「とにかく、あした頑張ります」。短い言葉に決意を込め、午前6時45分(日本時間13日午後7時45分)ティオフの第1組となる2日目を見据えた。(ペンシルベニア州オークモント/亀山泰宏)