レンジャーズで低調なパフォーマンスに終始しているガルシアだが…。(C)Getty Images 主力に離脱者が相次いだド…

レンジャーズで低調なパフォーマンスに終始しているガルシアだが…。(C)Getty Images
主力に離脱者が相次いだドジャースは、悲願のワールドシリーズ連覇に向け、今夏に重要な決断を迫られるかもしれない。
目下、ナショナル・リーグ西地区で首位に立つドジャース。大谷翔平を筆頭に、ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマン、テオスカー・ヘルナンデスらが居並ぶ陣容には穴はないように思える。だが、一部メディアでは攻撃陣の火力不足が再三再四、論じられている。
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今季は1年1700万ドル(約24億3200万円)でマイケル・コンフォートを獲得して開幕を迎えたドジャース。さらなる打線強化は図られたと大きな期待を集めたのだが、32歳の巧打者は、極度の打撃不振で応えられず。現地時間6月11日時点で打率.175、4本塁打、OPS.600と精彩を欠いている。
そんなコンフォートの状況を受け、囁かれているのが、新たなスラッガーの獲得だ。現地時間7月31日に期限が差し迫るトレード市場での“銀河系軍団”の動きは小さくない注目を集めている。ドジャースはMLBのトッププロスペクトランキングでも4位につけており、交渉カードは多分に保持。今夏に思い切った動きを見せる可能性もゼロではない。
そうした中で急浮上しているのが、レンジャーズに所属するアドリス・ガルシアの獲得だ。23年に年間39本塁打を放った32歳は、2016年に「国内リーグで打点王となった超若手有望株」というキューバ政府の触れ込みを受け、巨人にも所属していた経験も有する大砲だ。
パワーヒッターとして名を馳せ、“エル・ボンビ”(ガルシアの愛称。爆弾の意)の異名を持つガルシアだが、今季はパフォーマンスが低迷。打率.216、7本塁打、OPS.626と、成績はコンフォートとさほど大差のないものとなっている。むしろ、三振率(26.2%)の高さを考えれば、マイナス面が多いとも言えるかもしれない。
果たして、強化に繋がるのか否か。当然、疑問視されるわけだが、ガルシアのドジャース移籍の可能性を伝えた米誌『Sports Illustrated』のディラン・サンダース記者は「レンジャーズにとって完璧なトレード相手はおそらくドジャースだ」と指摘。さらに「彼は球界でもトップクラスの平均打球速度を誇り、環境を変えれば、今以上に良い成績を残すはずだ」とし、ドジャースがガルシアを獲得するメリットを記している。
「ガルシアは苦戦を強いられ続けている。かつての強打者ぶりを取り戻すには、環境を変える必要があるかもしれない。そういう意味で外野手の層が薄いドジャースは交渉の価値があると言える。事態を好転させてくれることを期待するのは、もう一人の外野手を必要としているドジャースのチーム事情的にも良いはずだ」
覚醒さえすれば、打線の核にもなり得るガルシア。もし、彼がかつての驚異的な打棒を取り戻せるなら、ドジャースにとって旨味のあるトレードとなりそうだが……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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