◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(11日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)2年連続…
◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(11日)◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372yd(パー70)
2年連続3度目の「全米オープン」切符は泥くさくつかみ取った。金谷拓実は2日にカナダで行われた最終予選会で通過ラインに1打届かず通算5アンダー8位で終了。それでも、補欠の順番を決めるため、昨年の日本ツアー「ダンロップフェニックス」も制しているマックス・マクグリービーとのプレーオフに臨み、バーディを奪って格上の相手に競り勝った。
1番手に入ったからこその繰り上がり出場。胸を張っていい粘り強さにも、「出るだけじゃ意味ないですから」と表情を引き締める。「アジアアマ」優勝者として臨んだ2019年「マスターズ」で堂々と4日間を戦い抜いて始まったメジャーでのキャリアは、そこから悔しさの連続だった。19年「全英オープン」から今年5月の「全米プロゴルフ選手権」まで11試合連続で予選落ちを喫している。
雪辱を果たせないまま膨らんでいく無念の思いと、それでも確かに積み重ねてきた経験値を結果につなげたい。過去にウィングドフットGC、パインハーストNo.2と全米オープンでも屈指の難コースを相手にしてきたが、今回対峙するのはそれ以上に手強いかもしれないオークモントCC。最終調整でアウト9ホールを回ったこの日は4番(611yd/パー5)、7番(485yd/パー4)、8番(289yd/パー3)でアゲンストの風が吹き、体感距離も長くなった。
間違いなくタフな戦いになるからこそ、少しでもシンプルにゲームを組み立てられるかをポイントに挙げる。「フェアウェイキープをして、当たり前のことを当たり前にやっていくことが大事。完璧なショット、特別すごいショットはいらない。そういった基本的なことを我慢強く、しっかり続けていくことがいいプレーをするカギだと思う。出るだけっていうのは、もうやめたい」。繰り返した言葉に決意がにじんだ。
日本ツアーの賞金王も、最高峰PGAツアーのルーキーとして甘くない現実と必死に向き合ってきた。国内では予選落ちをしない代名詞のような存在だった27歳が、当たり前のようにカットラインを意識して戦わなければならない苦しさ。「日々成長することが大事。しっかり前を向いて必死に頑張ることで、いずれ結果は出るものと信じてやっています」。2打及ばなかった直近の全米プロ2日目は、出場した日本勢で唯一のアンダーパーとなる「71」でプレーした。下を見ず、確かな兆しにも目を向けて階段を上がっていく。(ペンシルベニア州オークモント/亀山泰宏)