本音を引き出す潤滑剤 良好な人間関係によって、精神的、社会的な健康を手にするための潤滑剤。お酒はそんな効果があると思う。…

本音を引き出す潤滑剤

 良好な人間関係によって、精神的、社会的な健康を手にするための潤滑剤。
お酒はそんな効果があると思う。

放射線だって、その強さを調整することによって、健康的恩恵を得られるのだから。

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「飲酒」と聞くと、反射的に健康上の悪影響を思い起こす。過剰飲酒で健康を損ねる結果を想像してしまうのです。
その反面、お酒も飲み方によっては健康に寄与します。

先ずは全身的な疾患の予防に効果が期待できます。お酒に含まれるポリフェノールやアミノ酸などが働いてくれるから。

社会的健康にも寄与する潤滑剤と理解できると思うのです。
お酒に含まれるアルコールによって、現実逃避するための手助けとして、飲酒をおススメするのではありません。アルコールが覚めた暁に、ちっとも状況が好転していない現実に打ちのめされるだけです。いわゆる慰めのための “やけ酒” 、結局自暴自棄の飲酒が高じて身を亡ぼしてしまうから。

多量飲酒の原因には、英単語の頭文字を取って「HALT」があるという。(*)

1.Hungry(空腹)
2.Angry(怒り)
3.Lonely(孤独)
4.Tired(疲労)

お酒の持つ力にすがる誘因を、ネガティブな面に置くのは止めましょう。

では、ひとつお聴きしますね。

『飲みに行かない?』と知り合いから誘われたことがありますか?
『飲もう!』と知人を誘ったことや、誘いたくなったことがありますか?

言い出しが相手なのか自分なのかは問題ではありません。
どちらが始めに誘ったかは別のお話しです。

お酒の席を囲む人とは、現状よりも一歩踏み込んだ関係に発展する気がします。少しでも親睦を深めることができると思う。そんな期待感が芽生えてくる。但し、正直なところ、一緒にお酒を酌み交わしたい人と、そこまで望まない人に分かれてしまう場合もありますが・・・。

人それぞれ秘めた魅力があるはずです。要するに「いいところ」を持っています。
確かに人間には相性とか、フィーリングが合うとか合わないとかがあります。
けど人は見た目だけではない。ルッキニズムに乗っただけの判断は禁物です。直ぐにレッテルを貼ってしまうのは良くないですよね。

時として一辺倒も詰まらなくなる。其の内に決めつけてしまうのは面白くない。
例えば、吉野の千本桜は圧巻だけど、中央自動車道小仏トンネル辺りを走る車窓から眺める桜もまた、秋の紅葉に近い楽しみ方がある。

何故か?

山肌の殆どは杉の緑に覆われている。緑色系には違いはないけど、全くの単一ではない。ちゃんとした濃淡があって、単なるノッペリとした単調な光景ではない。そこに桜の淡いピンク色が点在すると、趣は変化します。

油絵のキャンパスに異色だけど、その奇抜がPRポイントとなって、桜の存在がしっかり伝わって来る。そこがイイ。

お酒、アルコールは人の理性を弛ませて、本音が漏れ聞こえ、本性を表す効果がある。

お互いがより良く理解し合えるため、会話の潤滑剤だ。時として人と成りまで垣間見えてくる。

社会で共存しているいろいろな人と、様々な話題で語り合っていける。たいせつな気構えや人間としての厚みみたいなものが欲しいです。
だから、お酒の力は大事なのかもしれません。

お互いが精神的に不健康にならないようなアルコールの迎え方で、お酒を楽しみたいものですね。

【出典】
(*)2025年5月11日読売新聞 あすへの考 【アルコールと健康】

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。