ヒットを量産し、その勢いが止まらないジャッジ。(C)Getty Images ブロンクスの怪物が止まらない。 現地時間6…

ヒットを量産し、その勢いが止まらないジャッジ。(C)Getty Images

 ブロンクスの怪物が止まらない。

 現地時間6月10日、ヤンキースのアーロン・ジャッジが敵地でのロイヤルズ戦に「3番・DH」で先発出場。初回に24号2ランを放ち、両リーグトップのカル・ローリー(マリナーズ)に2本差と接近。直近7試合で3発目となった。

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 初回に敵地ファンの度肝を抜いた。ジャッジは相手先発左腕ノア・キャメロンがカウント2-0から投じた94.3マイル(約151.7キロ)の4シームを強振すると、打球は速度117.9マイル(約189.7キロ)で左翼席へ一直線。469フィート(約143メートル)地点で弾む特大弾となった。

 開幕からまさしく絶好調のジャッジ。直近7試合で打率.455、長打率.955と打ちまくる背番号99は、シーズン打率も.397とハイアベレージを維持。当然、まだまだシーズンは続くのだが、1941年に年間打率.406を記録したテッド・ウィリアムズ氏以来となる“4割打者”への期待は膨らんでいる。

 まさに打ち出の小槌のようにヒットを量産する今季のジャッジにあって、何よりも興味深いのは、例年以上に“安打製造機化”している点だ。現在のペースでいけば、彼の年間安打数は「240」。これは2004年に史上最多となる262安打を放ったイチロー氏以来となる大台なのだ。

 やはり10連続200安打を放つなど様々な金字塔を打ち立てた最盛期のイチロー氏は流石と言うほかない。だが、そんなレジェンドに迫る勢いを保ちながら、年間本塁打も59.8本ペースをキープしている今季のジャッジもまた凄まじい。相手バッテリーからすれば、手の打ちようがない傑物と言えよう。

 先月31日のドジャース戦時には、米スポーツ専門局『FOX Sports』の番組内で「今年はとにかくヒットを打って、チームのために塁に出るという部分に誇りを持とうと思っている。だからイチローのようなヒットを打てるように目指したいんだ」と明言していたジャッジ。ここから彼が怪我なくプレーを続けられれば、日本が世界に誇るヒットメーカーの大記録も凌駕する日も見られるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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